平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。第82回定時株主総会招集ご通知をお届けするにあたり、ご挨拶申しあげます。

当社は2023年7月、創業110周年を迎えることができました。1913年7月、創業者坂田武雄が横浜で「坂田農園」を設立し、今日まで優良な品種の作出と種苗を通じ、社会に多様な価値を届けてまいりました。

2022年度は、地球温暖化に伴う気候変動の影響により、世界各地で干ばつ・洪水・ハリケーン等、記録的な自然災害に見舞われました。また、国際情勢の不安定化に伴う各国の輸出入規制等により、原材料の国際価格が高騰しつつあります。このような環境の中、サカタのタネグループにおいては、優良な種苗の持続的な安定供給を通じて、世界的な食糧需給に貢献できるよう、時代に即した種苗の研究・生産、農園芸資材の開発等を進めてまいります。

また、経営理念である「三者共栄」、「三位一体」に、新たに「三層共生」を加えました。この新しい経営理念は、地球上の自然と、その自然に内包される社会、そして社会に帰属する企業の持続的な共生を目指す原則となります。より一層、持続的な環境と社会の実現を目指すサステナビリティ経営を推進してまいります。

株主の皆様におかれましては、引き続きご支援のほどよろしくお願い申しあげます。