株主の皆様へ

この度、2022年3月1日付でCEOを拝命いたしました池田英一郎です。

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

はじめに、新型コロナウイルスによりお亡くなりになった方々、そのご家族、ご友人、同僚の皆様に追悼の意を表しますとともに、罹患されている方々や困難な状況におられる方々が一日も早く回復されますようお祈り申し上げます。また、 日夜治療に当たられている医療従事者の皆様に深い尊敬の念と感謝を申し上げます。

また、当社はウクライナにおける紛争の激化とそれに伴う人道的危機を深く憂慮しており、この紛争が一刻も早く終結し、ウクライナの人々に平和が訪れることを皆様とともに願っています。

当期における業績は売上収益、税引前利益のいずれも過去最高を更新することができました。ライフケア事業においては、新型コロナウイルスにより事業活動に影響を受けた前年と比べ、経済活動再開に伴う回復により大幅増収となりました。情報・通信事業においても、半導体微細化技術であるEUV(Extreme Ultraviolet: 極端紫外線)露光向けのマスクブランクスやデータセンターで使われるHDD用ガラスディスク基板で強い顧客需要を獲得できたこと、カメラ向けレンズの需要回復により大幅な増収を達成することができました。

資本配分については、投資については生産の能力増強や効率化を行い、株主還元として前年より22%増加の1株当たり110円の配当の実施とともに約600億円の自己株式の取得を行いました。自己株式についてはさらに600億円の取得決議を5月に行っております。今後も事業環境や資金需要、資本構成などを考慮したうえでM&Aや設備投資など成長投資に優先的に配分し、余剰分に関しては配当や自己株式の取得による株主還元に充当し、資本効率を重視するという方針を続けてまいります。

新型コロナウイルスの影響は現状小さくなりましたが、新たにウクライナにおける紛争が発生するなど、将来が不透明で予測できない状況が続いております。このような中で従業員の安全と健康を確保し、顧客からの要求にいち早く対応することが企業価値の向上に寄与すると考えております。

株主の皆様におかれましては引き続きご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。