本年4月に公表の通り、システム障害の直接的な原因への対応や、類似の事象が起こりうるシステムの点検、ATMの仕様変更等、システム面での再発防止への手当は完了しております。現在は、未然防止や、お客さま対応力の強化に取り組むとともに、完了した施策についても実効性や定着状況を検証し、その結果を踏まえた見直しを継続的に実施しています。

「ガバナンス」や「企業風土の変革」についても、枠組みの構築・見直し等を行っていますが、粘り強く取り組んでいく必要があると認識しております。特に、社員一人ひとりが自らの気づきを積極的に発信・共有できる環境作りは、安定的な業務運営に向けて不可欠であると考えています。企業風土の変革については、社長就任以来、継続的に実施している社員との意見交換会等を活用し、私自身が直接語りかけ、組織全体への浸透を図ってまいります。

当社取締役会は、一連のシステム障害等を踏まえ、社外取締役のみで構成するシステム障害対応検証委員会を設置し、改善対応策の進捗状況の検証等を行ってまいりました。

また、グループ全体の監督機能強化の観点より、みずほ銀行等の子会社も含めた体制面・運営面の強化にも取り組んでおります。具体的には、執行実態をより多面的に把握するための活動の充実や、子会社における社外取締役との意見交換、さらには、グループの監督機関における外部人材の一層の活用などを進めております。

今後も、安定的な業務運営に向け、改善対応策が有効な形で定着しているか、企業風土の改革が着実に浸透しているか、といった観点より息の長い取り組みが必要であると認識しており、取締役会として、グループ全体としての適切な役割分担のもとで多面的なモニタリングを継続する等、より一層の監督機能の発揮に努めてまいります。