株主の皆様へ

成功報酬の減少により営業利益は減益も最終利益は増益を達成

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社グループ運用資産残高(AUM)は前期末比3.6%減少となりましたが、残高報酬料率の高い運用戦略のAUMが増加したことで残高報酬は微増し、併せて適切にコストコントロールを続けた結果、安定的に稼ぐ力である基礎収益は、引き続き過去最高水準を維持しております。また、新しい投資戦略等へのシード投資の役割を終えた投資有価証券を精査し、一部解約・償還したことが最終利益の増益に貢献しております。残高報酬の増加により、スパークスを支える土台は着実に強くなっております。

これまでの高いパフォーマンスを維持しながら、前期末AUM1兆5,012億円の約2倍に相当するAUM3兆円を2026年3月末までに達成することを当面の目標としております。伝統的な投資戦略と日本株式ロングショート投資戦略、再生可能エネルギー投資戦略やプライベートエクイティー投資戦略などオルタナティブの投資戦略を併せ持つプラットフォームは、世界に誇るべきユニークなものであると思っております。このプラットフォームをスパークスの厚い人財力、投資力を軸にさらに成長させ、収益力の拡大を図る所存です。

前期末AUMのうち約7割は、日本株式やアジア株式の上場株式の投資戦略です。これはスパークスの祖業であり、創業から33年間、コツコツと積み上げてきた投資力と運用実績の賜物です。引き続き良い投資を実行することで、スパークスの株式運用におけるブランド力を強化してさらなる成長を目指してまいります。加えて、再生可能エネルギー発電所への投資、AI・ロボティクス・カーボンニュートラルなどの領域へのベンチャー投資など、スパークスの投資力を土台に、新たな領域を創造すべく一層の努力をしてまいります。

また、ファンドビジネスを強化しながら、成長領域であるエネルギー、医療、フィンテックなどの領域へ種を撒いてまいりましたが、今後は、特にエネルギーの領域で、グリーン水素の製造など具体的なビジネスを創造してまいります。

今後も、「世界で最も信頼尊敬されるインベストメントカンパニーになる」ことで「世界を豊かに、健やかに、そして幸せにする」を実現するため努力精進してまいります。

株主の皆様には、今後も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。