ご挨拶

株主のみなさまへ

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
第11期定時株主総会招集ご通知の送付にあたり、ご挨拶申し上げます。

第8次中期経営計画の2年目となる2019年度決算は、連結ベースで売上収益1,355億円、営業利益201億円となりました。中期経営計画で目標としていた2年目の営業利益は150億円でしたが、昨年10月29日に上方修正した190億円をも超え、3期連続して過去最高の業績でした。当社が経営効率化の指標としているROE(自己資本利益率)は2018年度の13.6%からさらに向上し14.4%となりました。2019年度の期末配当金は、10円増配し1株当たり70円といたしました。配当施策は、株主に対する利益還元の最重要課題の一つですので、2020年度も「連結配当性向50%以上をめどとする配当方針」に基づき、1株当たりの予想配当金は年間140円を予定しています。

昨年12月に「連結子会社である株式会社フジ医療器の株式の60%をジョンソンヘルステック社へ持分譲渡」することを発表しましたが、今年3月にその譲渡を完了させました。これに伴い、当社グループの事業セグメントは「貴金属事業」と「環境保全事業」の2つとなりました。

この2つの事業に従事する当社グループの全社員は、日常的な業務の遂行を通して、国連が採択した「SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)」に直接的な貢献をしております。さらに、「SDGs推進チーム」を設置し、社員個人やグループの活動を促しています。本年3月には、サステナビリティ経営への取り組みの一環として、環境に配慮した設備の導入に必要となる資金をグリーンボンドの発行により調達いたしました。グリーンボンドとは、地球温暖化対策や再生可能エネルギーなど、環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に充当する資金を調達するための債券です。当グリーンボンドの適格性については、第三者の評価機関である株式会社格付投資情報センターから、最上位評価である「GA1」を取得しております。

全世界の市民生活は、新型コロナウイルスの影響を受けて、かつて経験したことがない不安定な状況にあります。世界経済とすべての企業経営も、先を見通しにくい不確実な事態に直面しています。このような時だからこそ、アサヒウェイに掲げる「革新と挑戦」の精神を発揮し、当社グループ一丸となって、どんな荒波であっても乗り越えていく所存です。

今後とも「アサヒホールディングスグループ」へのご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役会長 寺山 満春