事業報告(2020年4月1日から2021年3月31日まで)

企業集団の現況

当事業年度の事業の状況

事業の経過および成果

当事業年度におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染の影響により、極めて厳しい状況が続いています。段階的な経済活動の再開や政府の経済対策の効果により、景気は持ち直しの動きも見られましたが、感染再拡大の状況下にあり、コロナ禍の収束時期の見通しが立たないことから、依然として先行きが不透明な状況にあります。

第12期 セグメント別売上収益

このような状況の下、当社グループの各事業セグメントの状況は以下のとおりでした。

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売上高構成比率 %

国内および韓国・マレーシアにおける貴金属リサイクル分野の売上収益および営業利益は、貴金属価格の上昇に加えて、すべての分野で市場シェアを向上させたことにより前期比で増加しました。また、北米における貴金属精錬分野の売上収益および営業利益は、製品加工・販売や金融取引の大幅な拡大により前期比で増加しました。これらの結果、本セグメントの売上収益および営業利益は前期比で大幅に増加しました。

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売上高構成比率 %

新型コロナウイルスの影響で停滞した工業生産活動は回復傾向にありますが、産業廃棄物の排出量が総じて減少したため、本セグメントの売上収益は前期比で減少となりました。営業利益については、自社施設の稼働率の維持や処理単価の引き上げなどにより前期並みの水準を維持しましたが、不要設備の廃棄に伴う除却損失や売却損失などを計上したことから、前期比で減少となりました。


これらの結果、当事業年度の実績は、売上収益164,776百万円(前期比29,213百万円増、21.5%増)、営業利益25,126百万円(前期比7,115百万円増、39.5%増)、税引前利益26,136百万円(前期比8,486百万円増、48.1%増)、当期利益25,725百万円(前期比15,879百万円増、161.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益25,725百万円(前期比15,879百万円増、161.3%増)となり、いずれも過去最高の業績となりました。セグメント別の売上収益は、貴金属事業が144,795百万円(前期比31,039百万円増、27.3%増)、環境保全事業が19,981百万円(前期比735百万円減、3.6%減)となりました。

なお、売上収益および営業利益の状況は次のとおりであります。

対処すべき課題

①貴金属事業セグメント

当社グループの中核的事業であり、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。

○ITを活用して効率的な営業活動体制や技術プロセスを確立し、競争力を高める。

○「責任ある貴金属管理」を徹底し、リスク管理を強化する。

○北米精錬事業の安定操業を追求し、付加価値サービスの増強により収益基盤を拡充する。

②環境保全事業セグメント

当社グループの安定成長事業として、成長とともに収益性を重視した経営を行います。
また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。

○全国的なグループネットワークや高い処理技術を活かし、国内環境ビジネスのリーダー
企業の地位を確立する。

○デジタル技術を活用し、効率的・効果的な事業体制を確立する。

○グローバル化を推進し、世界市場への事業拡大を図る。

第9次中期経営計画(第13期~第15期)について

連結計算書類