ご挨拶

株主のみなさまへ

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

第13期定時株主総会招集通知の送付にあたり、ご挨拶申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の問題は長期化し、未だ完全な収束の見込みは立っておりません。加えて、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な安全保障上の危機、原燃料調達の不安が拡大しています。このように経営環境は不透明でありますが、当社は貴金属事業と環境保全事業の2つの事業を通じて、環境と社会を繋ぐ循環経済の担い手として成長を続けています。第13期は、売上収益1,924億円、営業利益264億円となり、5期連続で過去最高となる業績となりました。期末配当金は1株当たり45円と決定しました。

貴金属事業においては、先端的な設備や技術を備えた貴金属リサイクルの新工場を茨城県坂東市に開設し、コスト競争力を強化しつつ、持続性の高い事業基盤を確立しました。北米では、精錬事業を土台として、金融事業や製品事業を拡張しており、「世界的な成長の基礎固め」を着実に進めています。

環境保全事業においては、顧客ニーズを起点としたコンサルティング営業を拡大し、適正処理やCO₂削減などの観点から最適なソリューションを提供しています。また、廃棄物の排出から処分に至る管理過程をデジタル化することにより、産業全体の環境負荷を低減し、社会の低炭素化に繋げる事業を立ち上げています。

当社は2022年4月の東京証券取引所の市場区分再編に伴い「プライム市場」へ移行しました。プライム市場上場企業として、コーポレート・ガバナンスの拡充やサステナビリティへの取り組みなどを積極的に進め、企業価値の一層の向上に取り組んで参ります。引き続き、株主のみなさまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 東浦 知哉