ご挨拶

株主のみなさまへ

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

第14期定時株主総会招集ご通知の送付にあたり、ご挨拶申し上げます。

新型コロナウイルス感染症に係る規制が緩和されたことなどにより、経済活動全般に回復の動きが見られます。その一方、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、ロシアに対する経済制裁が強化される中、エネルギーや資材などの原材料コストの上昇、資源価格や為替レートの急激な変動に直面しており、経営環境の変化や先行きを見通すことが難しい状況が続いております。このような状況の下、当社はさまざまなリスクの管理に努めながら、中長期的な成長を導くための施策の実施に注力して参りました。第14期は、売上収益2,924億円、営業利益192億円となり、期末配当金は1株当たり45円と決定しました。

当社は本年4月1日付でグループ会社の組織再編を行いました。貴金属リサイクル事業を行う「アサヒプリテック株式会社」、貴金属精錬および製造・販売事業を行う「アサヒメタルファイン株式会社」、環境保全事業を行う「ジャパンウェイスト株式会社」、これらの事業会社の責任・権限および経営資源を明確にすることにより、採算性の向上、事業の拡大、リスク管理の強化を促しております。

また、当社は、本株主総会での承認を条件として、本年7月1日付で「AREホールディングス株式会社」に社名を変更する予定であります。“ARE”のAは“Asahi”、Rは“Resources”、Eは“Environment”の頭文字を指しております。当社は「この手で守る自然と資源」をパーパスに掲げ、永年に亘り資源と環境を本業とし、環境保全と環境に配慮した資源再生を推進して参りました。パーパスを彫り込んだ社名に変更することで、当社の存在意義を明示するとともに、貴金属事業と環境保全事業を通じて、「財務的な株主価値追求」および「社会的な課題解決」の実現に邁進して参ります。引き続き、株主のみなさまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 東浦 知哉