株主の皆様へ

「人を中心としたオートメーション」の探求と
様々な課題解決を通して、持続的な社会の発展に
貢献できる企業集団を目指します。

私たちは、1906年の創業以来、計測と制御の技術を追求し、独自のソリューションをお届けしてまいりました。2012年4月には、社名を株式会社 山武からアズビル株式会社に変更しました。おかげさまでたくさんの方々に親しんでいただけるようになったazbilブランドのもと、グローバルで「ビルディングオートメーション」「アドバンスオートメーション」「ライフオートメーション」の3つの事業を推進し、お客様を中心に、オフィスや生産の現場、生活といった様々な場面で“azbilグループならでは”の価値提供を目指しております。

今年度(2020年度)は、経営体制を改め、新たな中期経営計画をスタートいたします。新型コロナウイルス感染拡大による世界的な経済活動の停滞という厳しい局面でのスタートとなりましたが、中長期的な観点で見ればオートメーションに求められる役割はますます増加するものと考えられます。グローバル化の進展や社会の持続的発展に対する責任遂行といった事業環境の変化、技術革新、少子高齢化の進行や働き方改革の進展、気候変動への対応等に加えて、新型コロナウイルス感染拡大を契機とするリモートワーク、BCP(Business Continuity Plan-事業継続計画)等への対応は、オートメーションが対応すべき事業領域の更なる拡大をもたらすものと思われます。こうした変化を、azbilグループとしての事業機会の拡大と捉え、グローバル展開や事業領域における戦略的取組みをさらに推進し、成長を加速させてまいります。

引き続き「技術・製品を基盤にソリューション展開で『顧客・社会の長期パートナー』へ」、「地域の拡大と質的な転換で『グローバル展開』」、「体質強化を継続的に実施できる『学習する企業体』を目指す」の3つを基本方針に掲げ、取り組んでまいります。「あすみる、アズビル。」を合言葉に、AIなど先進技術を活用した製造現場の安全と生産性、価値向上に貢献する新たな商品・サービスの提供や建物・地域社会での環境エネルギー課題解決による事業拡大、そのための事業・企業基盤の更なる強化等を通して、グループ理念に通じるSDGs(Sustainable Development Goals-持続可能な開発目標)への取組みを推進し、持続的な社会の発展に貢献できる企業集団を目指します。

代表取締役会長兼社長