株主の皆さまへ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。第74期定時株主総会の招集ご通知をお届けするにあたり、ご挨拶申し上げます。

2022年度は、コロナ禍の長期化や不安定な世界情勢により、航空業界は引き続き厳しい経営環境に置かれました。一方で、入国制限の緩和や国内における需要喚起策により、旅客需要が着実に回復し、貨物も高水準な需要・単価が継続しました。また、燃油費の高騰など費用の増加に対して部門別採算制度を活用した規律あるコストマネジメントを徹底いたしました。

これらの結果、2019年度以来3期ぶりにEBIT 645億円、親会社の所有者に帰属する当期利益 344億円の通期黒字化を達成いたしました。コロナ禍においても支えてくださった株主の皆さまに心より感謝申し上げます。

経営課題の力点が、足許の業績回復・安定化から、中長期的な成長へと移る中、当社は全てのステークホルダーの皆さまと、サステナブルな関係性を築くことが重要と考えております。本総会でのご承認を前提に復配させていただき、今後も株主還元を拡大してまいります。また、ESG戦略、とりわけJALグループ最大の強みであり価値創造の原動力となる人財に対して積極的に投資し、企業価値の向上を実現してまいります。

2023年度は、中期経営計画ローリングプラン2023を推進し、旅客需要の回復、事業構造改革による収益性の向上により、2022年度を上回るEBIT 1,000億円、親会社の所有者に帰属する当期利益 550億円、および中間・期末配当を予定しております。

株主の皆さまには、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2023年5月 代表取締役社長執行役員