事業報告(2021年4月1日から2022年3月31日まで)

企業集団(連結)の現況に関する事項

(記載金額は、億円(百万円)未満を切捨て表示しております。)

事業の経過及びその成果

当期の連結業績

※連結損益計算書上の
「親会社株主に帰属する当期純利益」

2021年度の日本経済は、新型コロナウイルスの感染状況が引き続き改善と悪化を繰り返す中、社会経済活動が一定の制約を受け、個人消費に弱さや足踏みが見られましたが、企業収益は総じて改善に向けた動きが見られました。

建設業界においては、設備投資の持ち直しにより民間工事の受注が増加し、業界全体の受注高は前期を上回る結果となりました。

このような状況のもと、当社グループの売上高は、開発事業等売上高が増加したことにより、前期に比べ1.8%増加し1兆4,829億円となりました。利益については、大型開発物件を売却したことにより、開発事業等総利益が増加したものの、国内建築及び海外建築工事の工事採算の低下などにより完成工事総利益が減少したことなどから、経常利益は前期に比べ52.2%減少し504億円となりました。また、当期純利益は、特別利益に投資有価証券売却益や日本道路株式会社の子会社化に伴う負ののれん発生益などを計上したことなどから、前期に比べ38.1%減少し477億円となりました。

なお、期末配当金につきましては、1株につき普通配当金10円に特別配当金1円50銭を加えた11円50銭でお諮りさせていただきます。これにより、中間配当金を加えた年間配当金は、1株につき23円となります。

事業別の概況

建設事業
[国内建築・国内土木・海外建設事業]

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売上高は、前期に比べ0.4%減少し1兆2,959億円となりました。

利益については、国内建築及び海外建築工事の工事採算の低下などにより、50.0%減少し811億円となりました。

ご参考当社単体情報
主な受注工事
主な完成工事

(仮称)共同印刷小石川本社計画
(東京都文京区)

発注者 共同印刷株式会社

(仮称)東桜1-1再開発計画新築工事(愛知県)

発注者 NTT都市開発株式会社

(仮称)北品川5丁目計画(東京都品川区)

発注者 住友不動産株式会社

春日・後楽園駅前地区第一種市街地再開発事業
施設建築物等新築工事【北街区】
(東京都文京区)

発注者 春日・後楽園駅前地区市街地再開発組合

石巻市震災復興整備事業(宮城県)

発注者 石巻市

雄勝地区

荻浜地区

新東名高速道路
高取山トンネル西工事
(神奈川県)

発注者 中日本高速道路株式会社

非建設事業(開発事業等)
[投資開発事業・エンジニアリング事業・LCV事業・フロンティア事業 等]

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売上高は、前期に比べ20.6%増加し1,869億円、利益は大型開発物件の売却などにより、109.3%増加し584億円となりました。

ご参考当社単体情報
LCV事業

小水力発電施設「相ノ又谷水力発電所」

投資開発事業

S・LOGI新座プロジェクト

エンジニアリング事業

建造中の自航式SEP船(Self-Elevating Platform:自己昇降式作業船)

当社単体における部門別受注(契約)高・売上高・繰越高
次期連結業績の見通し

2022年度の日本経済は、国内外で新型コロナウイルス感染症の収束が依然見通せない中、先行きに不透明感が残り、さらにウクライナ危機によるエネルギー需給や世界経済への影響を注視する必要があります。

建設業界においては、公共投資は堅調な推移が見込まれ、民間投資でも引き続き設備投資の持ち直しが期待されますが、供給面では資源・資材の価格高騰や供給不足の影響を受ける可能性があります。

このような経営環境のもと、2022年度の連結業績は、売上高1兆9,600億円(前期比+32.2%)、経常利益700億円(前期比+38.8%)、当期純利益515億円(前期比+7.8%)を見込んでおります。

また、2022年度の当社単体の受注(契約)高は、前期に比べ1,734億円減少の1兆3,700億円を見込んでおります。

連結計算書類