株主の皆さまへ

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年12月期決算は、営業利益1,633億円、経常利益1,543億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,023億円となり、すべての段階利益で過去最高益を更新し、前中期経営計画(最終年度2025年)で目標としていた経常利益1,500億円を1年前倒しで達成することができました。当社が強みとする都心好立地不動産からの安定した賃貸収益に加え、ポートフォリオの強靭化の観点から保有物件の入れ替えに伴う不動産売却益が寄与した結果となりました。
また、当社グループの中長期経営計画(2020年~2029年)第3フェーズにあたる計画として新中期経営計画(2025年~2027年)を発表いたしました。中長期経営計画の最終フェーズとして、引き続き格付水準の維持を前提としたポートフォリオ再構築を進めていきます。
また、旗艦物件の建替など開発物件の竣工が本格化してきますので、その利益の最大化に努めるとともに、建築費の高騰や人口減少などの環境変化を踏まえて、今後の開発・建替はより慎重に事業性を検証しながら推進してまいります。
さらに、「次の10年後のヒューリック」に向けた土台造りとして、M&A等による連結ベースでの収益拡大を図るとともに、リスクを抑制しつつ海外投資を拡大する方針です。賃貸収益をベースに、連結ベースでの収益拡大にも取り組んでいくことで安定基盤利益(※)を拡大し、2027年の経常利益目標1,800億円以上の達成および更なる成長の実現に努めてまいります。
株主の皆さまには今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長

(※)連結の営業利益から不動産売却に関する利益を除いた利益額を指します。