株主の皆さまへ

価値ある豊かさの創造

新たな時代のマーケットに迅速に対応し、さらなる成長を目指します

株主の皆さまにおかれましては、日頃より格別のご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

はじめに、1月の能登半島地震により亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、ご遺族と被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。

皆さまの安全と一日も早く平常の生活に戻られることを、心よりお祈り申し上げます。

2023年度は、コロナ5類への移行後、順調に回復した外食需要を取り込み、全社で進めた収益構造改革も着実に成果を上げることで業績回復を果たしました。売上高3,548億円(前年比+511億円)、営業利益117億円(前年比+173億円)、当期利益48億円(前年比+112億円)となり、利益については業績予想を上回る着地となりました。これを受け、2023年度の配当は当初予定の6円から7円に引き上げさせていただきます。

2024年度はさらなる業績拡大を計画しており、今期の配当は1株当たり10円を見込んでいます。

コストプッシュのインフレ環境は今後も続くことが予想される一方、今年は昨年以上の賃金上げの機運が高く、賃金上昇をきっかけに良いインフレに発展し経済の好循環に転じる兆しも見えてきています。このような事業環境の下、2024年度以降の経営戦略を「DXの推進」「人的資本への投資」「ESGの推進」を基軸に、「既存店の成長」「新規出店:国内出店の加速・海外での積極展開」「M&A」を柱に、企業価値の向上を目指してまいります。

コロナ禍を経て人々のライフスタイルは大きく変化しました。当社は様々なライフスタイルに合致する多様な業態を全国に展開し、マーケットの変化に迅速に対応するための業態転換や店舗リモデルを戦略的に実行していきます。また、多様な外食動機に幅広くお応えし、外食ならではの価値を提供するメニュー・プロモーション戦略を展開することで、既存店の収益拡大を追求していきます。

新規出店は、国内は今後も開拓の余地が十分あることを検証しています。大きなマーケットが存在する商業集積地区、地方都市の駅前などを中心に今後3年間で約300店舗の新規出店を計画しています。海外についても本格展開の土台が出来てきており、2027年にかけて約100店舗の新規出店を目指します。

当社は、約30%の配当性向を目標に、株主の皆さまへ継続的な配当を実施していくことを基本方針としています。配当については冒頭にお伝えしましたが、株主優待については、現行の優待制度の内容を継続とさせていただきます。株主の皆さまへの利益還元は経営上の最重要課題と認識しており、経営戦略を着実に実行し成長に向けて尽力してまいります。

株主の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。