株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、心より感謝申しあげます。ここに、当社グループの第119期（2024年4月1日から2025年3月31日まで）の事業活動の概況についてご報告いたします。

当社グループは、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発と、高品質での大量・安定生産を強みとして「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げています。私たちは、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支え、ステークホルダーの皆様に経済的な利益をもたらすだけでなく、誇りを感じていただける企業を目指して邁進しております。

当期は2025年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画の2年目にあたります。本中期経営計画においては、持続的な成長と企業価値の向上を実現するために、「変革基盤の構築」を基本方針とし、「新たな成長ドライバーの創出」「グローバル成長への事業運営体制の整備」「多様な人財を活かす基盤の構築」「経営資源の最適運用」という4つの変革を推進しています。

2024年4月にはNOKグループ統一の新コーポレートアイデンティティ（CI）を策定しました。全世界の従業員が共通の価値観を持つ「Global One NOK」として、グローバルブランドの確立とレピュテーションの向上を進めてまいります。並行して事業運営体制の整備を進め、NOKグループ一体となったグローバルでの事業の成長を目指します。

当期の連結業績は、売上高が7,668億5千9百万円（前期対比2.2%の増収）、営業利益が372億6千4百万円（前期対比62.6%の増益）となり、増収増益を達成しました。特に、電子部品事業においては、期初に計画していた黒字転換を達成することができました。引き続き、収益力改善策を実行し、中期経営計画の最終年度に向けて全力で取り組んでまいります。

株主の皆様におかれましては、当社グループを取り巻く環境と経営の方向性、さらには変革に邁進する私たちの決意にご理解をいただき、一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2025年6月