株主の皆様へ

株主の皆様におかれましては、日頃より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年度のわが国経済は、物価上昇の影響を受けながらも雇用や所得環境の改善に加え、インバウンド需要の拡大等により緩やかに回復しました。また、企業の設備投資は人手不足を背景として緩やかに増加し、生産活動は資源や原材料価格の高止まりの影響を受けながらも堅調に推移しました。

世界経済につきましては、米国では個人消費を中心に底堅く推移する一方、中国では不動産市場の低迷や個人消費の落ち込み等により厳しい状況が続きました。また、ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化、資源や原材料価格の高止まりに加え、各国の金融引き締め等に伴う景気後退懸念や不安定な為替相場の影響により、先行き不透明な状況が続きました。

当社グループの属しておりますエレクトロニクス業界につきましては、AI、IoT分野に関連する設備投資の需要は回復の兆しが見え始めたものの、中国市場の低迷等の影響により電子部品や製造設備の生産活動は低調に推移しました。

この結果、当社グループの当連結会計年度の業績は売上、利益ともに前年同期の実績を上回りました。

また、当社グループは、「第11次中期経営計画(2024年~2026年)」の基本方針に基づき、「“技術立社”として、グローバル市場で躍進する!」をスローガンとし、エレクトロニクス業界にとってなくてはならない存在へ、全員経営で更なる成長を目指してまいります。

引き続き、ダイトロングループの活動に対する一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年3月
代表取締役社長 土屋 伸介