株主の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社第123期(2023年1月1日から2023年12月31日まで)定時株主総会招集ご通知をご高覧願うにあたり、ご挨拶申し上げます。

2023年はコロナ禍から経済は正常化が進み、その結果、部材不足や物流逼迫の解消が進んだ一方で、不動産不況による中国経済の減速や、インフレ抑制のための利上げによる欧州経済の低迷などにより、年後半にかけて需要が弱含みました。

当社はそのような環境下においても、新規事業と位置付けるメディカルやネットワークカメラ、商業印刷が売上を伸ばして全社の成長を牽引し、3期連続となる増収増益を果たすとともに、売上高については過去最高であった2007年に次ぐ水準となりました。

期末配当金につきましては、株主の皆様の日頃のご支援にお応えするため、1株につき70円とすることを第123期定時株主総会でご提案申し上げます。これにより、中間配当金(1株につき70円)と合わせた年間の配当金は、1株につき140円となり、第122期の年間配当金と比べて20円の増配となります。

業績の伸びに加え、当社は昨年8年ぶりにCanon Expoを開催し、キヤノンの製品や先端技術を皆様に紹介することで、生まれ変わったキヤノンの姿をお見せすることができました。展示した製品・技術・ソリューションを計画通りに市場へ届け、皆様の期待に応えてまいります。

2024年の世界経済については、地政学的な緊張の高まりや各国の金融政策など政治・経済両面で先行き不透明な状況が続くと予測されており、引き続き経営の舵取りが難しい局面が続きますが、5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想 フェーズⅥ(2021年~2025年)」の目標達成に向け、当社はグループ一丸となってこの難局に当たり、4期連続の増収増益を目指してまいります。

株主の皆様におかれましては、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

2024年3月

代表取締役会⾧兼社⾧ CEO