第7号議案 一般財団法人ASICS Foundationの活動支援を目的とした第三者割当による自己株式の処分の件

当社は、2025年2月14日開催の取締役会において、創業の理念実現のために一般財団法人ASICS Foundation(以下、「本財団」といいます。)を設立することを決議しました。また、同取締役会にて、本財団の活動を継続的、安定的に支援することを目的とし、本議案の承認可決を条件に第三者割当による自己株式の処分を決議しましたので、同自己株式の処分を行いたく存じます。

1.財団の目的

アシックスは、スポーツを通して心身ともに健康的に成長することを支援し、社会に貢献したいという想いから創業しました。その想いは創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし- "Anima Sana In Corpore Sano"」として受け継がれ、私達の事業活動の全ての根幹になっています。

アシックスが2030年にあるべき姿として策定したVISION2030「誰もが一生涯、運動・スポーツに関わり、心と体が健康で居続けられる世界の実現」に向けて、事業活動である製品・サービスの販売を通じた人々の心身の健康への貢献にとどまらず、運動・スポーツに関わる社会課題に取り組むことで、より多くの人々の心身の健康に貢献することがアシックスの使命であるとの想いから、本財団の設立を決定いたしました。

本財団は、社会的又は経済的に困難な状況にある青少年、障がい者、女性等に対する運動・スポーツを通した支援を提供する団体への助成等を行い、当面は、海外のアシックス事業や生産拠点がある地域・国等(ベトナム、インドネシア、インド等)や日本での取組みを予定しております。

アシックスの想いを共有する本財団の活動を通じ、より多くの人々が運動・スポーツを楽しむことで、心身ともに健康になる社会を実現し、アシックスグループの企業価値向上を図りたいと考えております。

2.自己株式の処分について

本財団の継続的、安定的な活動のために必要な活動原資を、当社株式の配当により拠出することを可能とするために、第三者割当による自己株式の処分を実施するものです。

本自己株式の処分にあたり、当社は、三菱UFJ信託銀行株式会社を受託者、日本マスタートラスト信託銀行株式会社を共同受託者、本財団を受益者とする他益信託(以下、「本信託」という。)を設定し、本信託は当社株式を取得します。本信託は、当社株式の配当等による信託収益を本財団に交付し、本財団は当該信託収益を原資として活動します。今回の自己株式の処分は、本財団の活動原資を拠出するために設定される本信託に対し行うものです。

3.処分条件等の合理性

本財団がその目的に沿った活動を行う団体に対する助成等の事業を継続的、安定的に実施するための活動支援の原資となる自己株式の処分数量は合理的な規模であると考えております。加えて、本信託の枠組みでは、本自己株式処分による株式が大量に株式市場へ流出することは考えられないため、流通市場への影響は軽微であり、当該処分数量のレベルは合理的であると考えております。また、本自己株式の処分におけるその希薄化の規模は、総議決権数に対し、0.98%であり、株式市場への影響は軽微であると考えております。さらには、日本マスタートラスト信託銀行株式会社は本自己株式の処分により本信託が取得する株式の議決権については、信託期間を通じ行使しないものとします。

つきましては、上記の趣旨と目的のため、1株につき1円という払込金額は合理的であると考えております。

なお、当社では、2024年8月13日「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第459条第1項第1号の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)」において公表の上、取得した自己株式7,566,300株の一部を本自己株式の処分に充当する計画であり、株式の希薄化に対処する措置を予め講じております。

また、2025年2月14日「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第459条第1項第1号の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)」及び「自己株式の消却に関するお知らせ(会社法第178条の規定に基づく自己株式の消却)」において、自己株式の取得及び消却を公表しており、株式の希薄化に対処する措置を講じる予定です。

上記を総合的に勘案し、本自己株式の処分による株式の希薄化の規模については合理的であると判断しております。

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