株主の皆様へ
新しい領域に撒いた種が芽を出し始め、スパークスのユニークさが際立つ年となりました。
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年1月に発生した「令和6年能登半島地震」により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
当社グループ運用資産残高(AUM)は前期末比25.9%増加となり、AUMが増加したことで残高報酬は増加し、併せて適切にコストコントロールを続けた結果、安定的に稼ぐ力である基礎収益は、過去最高を更新しております。加えて成功報酬の増加により、営業利益は増加し、また、新しい領域へ自己投資した投資有価証券等を精査し、役割を終えたものについては売却したことで最終利益の大幅な増益に貢献しております。
これまでの高いパフォーマンスを維持しながら、前期末AUM1兆8,893億円の約1.6倍に相当するAUM3兆円を2026年3月末までに達成することを当面の目標としております。伝統的な投資戦略と日本株式ロングショート投資戦略、再生可能エネルギー投資戦略やプライベートエクイティー投資戦略などオルタナティブの投資戦略を併せ持つプラットフォームや残高報酬と成功報酬によるハイブリッド型収益モデルは、世界に誇るべきユニークなものであると思っております。このプラットフォーム及び収益モデルをスパークスの厚い人財力、投資力を軸にさらに成長させ、収益力の拡大を図る所存です。
また、ファンドビジネスを強化しながら、成長領域であるエネルギー、医療、フィンテックなどの領域へ種を撒いてまいりました。エネルギーの領域で、グリーン水素の製造など具体的なビジネスに結び付け、また、医療の領域への投資では保有していた投資有価証券を売却し、実現益を計上することができました。今後もこのような新しい領域への投資を実践し続けてまいります。
世界の平和、被災地の復旧・復興をお祈りするとともに、今後も、「世界で最も信頼尊敬されるインベストメントカンパニーになる」ことで「世界を豊かに、健やかに、そして幸せにする」を実現するため努力精進してまいります。
株主の皆様には、今後も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。