中長期経営ビジョン《VISION2026》

《VISION2026》実現のための方向性

当社グループは、2021年度を初年度とする2026年度までの中長期経営ビジョン《VISION 2026》を策定し、その実現に向けて各施策に取り組んでまいります。

《VISION 2026》では、社員一人ひとりが、事業を通じて社会に貢献し、事業成長を果たすとともに企業価値の向上を目指してまいります。そのために、「企画型+受託型ビジネスで事業成長を果たす」「社員自らが志とビジネスマインドを持ち、自ら考え、行動する」をミッション・ステートメントとして邁進してまいります。

事業の方向性としては、以下3つのビジネスモデルを強化推進する方針と目標をそれぞれ立案し、事業成長を進めてまいります。

  • ・エンハンスビジネス
     お客様のビジネス環境の変化や新たな技術の進化に合わせて、システムの性能や品質を向上させ、システムの価値を高めるサービスで、当社がもっとも強みとしてきたビジネスモデルです。《VISION 2026》では、これまでも進めてきた高生産性、高収益性の実現に向けた取り組みを一層加速してまいります。
  • ・SIビジネス
     システムの企画から、設計、開発、導入までを行うサービスです。《VISION 2026》では、クラウド・マイクロサービスを軸としたシステムの提供と新しい運用モデルへの変革をテーマに、レガシー環境のクラウド環境への移行(Lift)と新たな方法論の確立(Shift)によりSIサービスを提供し、Lift&Shiftモデルを確立してまいります。
  • ・デジタルビジネス
     デジタル技術を使った当社発の企画型ビジネスです。《VISION 2026》では、当社のノウハウを結集したコンサルティングサービス、自社プロダクト、当社発のソリューション、IP(知的財産)化などのアプローチによって新たな事業創出を目指します。

最終年度にあたる2026年度に向けて、エンハンスビジネスで獲得した利益を源泉にSIビジネス、デジタルビジネスでの領域を拡大し、売上高構成比6:3:1を目指してまいります。そのために、当社グループの成長戦略を2つのステップに分けて推進してまいります。

《VISION2026》事業の方向性

2021年度から2023年度までの第1次中期経営計画では、新たなビジネスへの変革の時期としてビジネス資産を形成するとともに、成長を盤石なものにするために制度設計、事業推進上の体制整備等に注力し、事業成長の基盤を確立いたします。第1次中期経営計画の最終年度にあたる2023年度は、売上高190億円、営業利益率9.0%、ROE13.0%以上を計画しております。

2024年度から2026年度までの第2次中期経営計画では、第1次中期経営計画で確立された基盤を活かし、エンハンスビジネスでの圧倒的な生産性による収益の確保を行うとともに、デジタルビジネスおよびSIビジネスでの飛躍的な事業成長を狙ってまいります。

(ご参考)

第1次中期経営計画の重要経営指標および進捗状況
  • ※1 取得率(%)=全雇用者の有休取得日数計÷全雇用者の有休付与日数計×100
  • ※2 サンコネ:スマイルシェアプロダクトの一つである「サンクスコネクト」のことで、ありがとうの気持ちを伝えるメッセージやりとりを見える化するものです。

中長期経営ビジョン《VISION2026》では、財務と非財務の視点で重要経営指標を設定し、財務価値だけでなく非財務価値も含めた価値の創出にも注力してまいります。

その結果、2021年度実績ではSIビジネスへのリソース集約化を図ることで、「ビジネスモデル変革」および「生産性」の向上が実現できました。また、自社プロダクト「スマイルシェアプロダクト」の一つ「サンクスコネクト※2」によるコミュニケーション量の測定とその効果検証や人材育成におけるキャリアフィールド形成を進めることができました。

これらの実績を踏まえ、「ビジネスモデル変革」面ではSIビジネスモデルの第1次中期経営計画売上目標を20年度比33億円にひき上げ(当初計画25億円増)、「利益指標(営業利益率)」を9%に上方修正しました(当初目標8%)。

今後も重要経営指標の達成に向けて、今まで培ってきた『強み』と『力』にさらなる磨きをかけて革新力に収束させ、人的資本の充実を通じて財務・非財務の価値を創出してまいります。