事業報告(2021年4月1日から2022年3月31日まで)

企業集団の現況に関する事項

事業の経過およびその成果

当連結会計年度(2021年4月1日~2022年3月31日)における当社グループを取り巻く経営環境は、前期に引き続いて新型コロナウイルス感染症の影響を受け、緊急事態宣言の発出・解除やまん延防止等重点措置の適用などによりお客様の来店数が変動いたしました。

このような環境において当社グループは、国内においてはテイクアウト商品を積極的に投入し、来店を促進する取り組みを強化した一方で、不採算店を戦略的に閉鎖するなど経営効率の向上を進めました。また、海外では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、アジア、英国などで積極的に出店いたしました。

これらの結果、本格讃岐うどん専門店の丸亀製麺、海外事業が増収を牽引し、売上収益は1,533億55百万円(前期比13.8%増)と増収となりました。

事業利益(注1)は全セグメントで増益となった結果、54億31百万円と、前期の事業損失38億72百万円から93億3百万円増の大幅な増益となりました。

また、国内外で店舗ごとの採算性を精査し、退店を断行したことにより減損損失41億88百万円(前期は減損損失66億74百万円)を計上したものの、新型コロナウイルス感染症に係る時短協力金などの政府補助金128億66百万円があったことから、営業利益(注2)は142億43百万円と、前期の営業損失73億36百万円から215億79百万円増の大幅な増益となり、過去最高となりました。

これらの結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は89億79百万円と、前期の親会社の所有者に帰属する当期損失54億56百万円から144億35百万円増加してV字回復し、過去最高を達成いたしました。

  • (注1)事業利益:売上収益-売上原価-販売費及び一般管理費
  • (注2)営業利益:事業利益-減損損失+その他の営業収益-その他の営業費用

事業区分別の概況

事業のセグメント別の業績は、次のとおりであります。

丸亀製麺

売上高
前期比 %増
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売上収益構成比 %
主要な事業内容

本格讃岐うどん専門店で、各店舗に製麺機を設置することで「打ちたて」、「ゆでたて」を実現し、オープンキッチンを採用しお客様の目の前で調理を行うなど、「できたて感」、「手づくり感」、「安心感」を感じていただける、臨場感あふれる店舗です。

2021年4月に販売を開始した丸亀うどん弁当が2,000万食を突破する大ヒットとなり、新型コロナウイルス感染症の影響でイートインの利用が減少した期間の収益を下支えいたしました。また、イートインご利用後にご自宅用にテイクアウト商品をご購入いただくなど、新たな需要も開拓いたしました。

丸亀うどん弁当をはじめとするテイクアウト商品の販売が急増したことにより、一時的に、イートインご利用のお客様への提供スピードが落ちるなどの影響がありましたが、ロードサイド店舗を中心にテイクアウト専用窓口を設置し、店内オペレーションの早期改善を実施いたしました。また、テイクアウト専用窓口を設置した店舗では、天ぷらの売上高も増加するといった相乗効果が見られました。

これらの結果、売上収益は921億29百万円(前期比13.7%増)となりました。増収影響に加えて、低採算店舗を閉店したことなどにより既存店1店当たりの収益性が改善した結果、事業利益は105億86百万円(前期比354.0%増)と大幅な増益となりました。

海外事業(海外における飲食事業全般)

売上高
前期比 %増
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売上収益構成比 %
主要な事業内容

30以上の国と地域で直営店およびFC等にて出店しております。

香港を拠点とするTam Jai International Co. Limitedが、当期中に29店舗増加したことも寄与して大幅な増収増益となりました。米国でもMarugame Udonのハワイ店が観光客増加を背景に好調に推移したことなどから増収増益となりました。一方、台湾のMarugame Udonは、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、プロモーションを抑制したことなどから減収減益となりました。英国では当連結会計年度中にMarugame Udonを4店舗出店し、新型コロナウイルス感染症の影響により一部店舗の稼働率が抑制されたものの、立地戦略とマーケティングが奏功し、現地で知られていなかったうどんの認知が高まるなど順調に推移いたしました。これらの結果、売上収益は410億69百万円(前期比31.3%増)と増収となり、出店費用が増加したものの、事業利益は14億48百万円(前期比11.3%増)と増益となりました。

その他

売上高
前期比 %減
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売上収益構成比 %
主要な事業内容

「コナズ珈琲」、「肉のヤマキ商店」、「豚屋とん一」、「とりどーる」、「長田本庄軒」、「天ぷらまきの」、「らー麺ずんどう屋」、「晩杯屋」等が含まれております。

「一番近いハワイ」をコンセプトとする「コナズ珈琲」では、シーズンごとに期間限定パンケーキなどを投入したり、ハワイアンフラダンスのショーを開催するなど来店を促進する取り組みを強化したことに加えて、自家焙煎珈琲豆やハワイの雑貨などの販売にも注力したことにより増収増益となりました。

「肉のヤマキ商店」は冷麺など新メニューの投入やテイクアウトにも注力したことが寄与、「豚屋とん一」は不採算店舗の閉店、人員配置の見直しや催事での販売も奏功して、前期の営業損失から黒字化しました。一方、居酒屋業態の「とりどーる」と「晩杯屋」は営業時間短縮の影響を受けて減益となりました。

これらの結果、売上収益は201億56百万円(前期比10.4%減)と減収となりましたが、事業利益は8億36百万円(前期比324.8%増)と大幅な増益となりました。

設備投資の状況

当社グループは、販売拡大を目的として店舗展開のための設備投資を継続的に実施しております。

当連結会計年度は、国内におきましては、丸亀製麺で9店舗(ロードサイド8店舗、ビルインその他店舗1店舗)、その他で13店舗の、計22店舗を直営店にて出店いたしました。

また、海外におきましては、香港、台湾、シンガポール、米国等で42店舗を直営店にて出店いたしました。

資金調達の状況

当連結会計年度においては、自己資金に加え、子会社の公募増資により154億円、金融機関からの長期借入により165億円の資金を調達し、事業資金に充当いたしました。

対処すべき課題

2023‐2028年3月期 中長期経営計画

当社グループは、名実ともにグローバルフードカンパニーとなることを目指し、「2023‐2028年3月期 中長期経営計画」を策定いたしました。

振り返ると、当社グループの主力業態「丸亀製麺」は、セントラルキッチンを持たず、店頭で粉からうどんを打ち、「手づくり・できたて」で提供するという、一見すると非合理的な要素を抱えながら、圧倒的なスピードでグローバル外食チェーンへと上り詰めました。本来であれば二律背反となる矛盾をはらんだ活動を両立させ、世界中に拡大していくことができる「二律両立」に、我々の独自性と強みがあります。

当社グループは自らを「感動進化ドライバーズ」と定義し、この「二律両立」を実現しながら「食の感動体験」を世界中に拡大すべく、敢えてローマ字で表記した「KANDOトレードオン戦略」を計画の根幹に据え、経営指標の達成に向けて推進していきます。

経営指標

中長期経営計画の詳細はホームページ (https://www.toridoll.com/ir/)をご覧ください。

「KANDOトレードオン戦略」

4つの重点テーマ
感動体験の追求
  • ・新たな感動体験の創出、磨きこみ
  • ・人材育成と定着
  • ・感動体験を生む舞台づくり
事業ポートフォリオの量・質拡充
  • ・M&Aによる新たな業態獲得
  • ・選択と集中
  • ・ブランドインキュベーション
ローカルバディ※布陣の確立※感動体験に共感した特別な知識とノウハウを持つ世界中の仲間
  • ・新規有力ローカルバディの探索
  • ・重要市場のローカルバディによる業態同時展開
N×N展開を支える基盤構築
  • ・ブランド基軸でのグローバル連携
  • ・グループ機能のグローバル化
  • ・出店力の強化

財産および損益の状況

連結計算書類