株主の皆様へ
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご厚情を賜り厚くお礼申し上げます。
当社の2018年度事業報告をお届けするにあたり、ご挨拶申し上げます。
2018年度の売上高は8,614億56百万円(前期比4.7%増加)、営業利益は1,057億39百万円(前期比19.0%減少)、経常利益は1,130億27百万円(前期比14.5%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は781億33百万円(前期比12.0%減少)となりました。
期末配当金につきましては、1株当たり28円とし、中間配当金28円と合わせ、年間では56円とさせていただきました。
当社グループは創業以来、化学を基盤として技術を深め、常に存在感ある個性ゆたかな化学会社を目指してまいりました。
そして今、地球環境問題・エネルギー問題等をはじめとして化学に求められる役割は拡がりつつあります。
このような中で当社グループは、さらなる企業基盤の強化を目指すとともに、『化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する』を企業理念に掲げ、この理念を実現し企業価値を継続的に向上させるため、経営環境の変化に迅速に対応し、公正で透明性の高い企業経営を行ってまいります。
具体的には、コモディティ分野を強化し、スペシャリティ分野を拡大させることで、外部要因に影響されにくい事業構造の確立に努め、真の国際競争力を背景にグローバルな事業展開を目指してまいります。
当社は、2016年度から2018年度までの中期経営計画において、2018年度の数値目標として、売上高7,500億円、営業利益850億円、営業利益率10%以上、ROE10%以上を掲げておりましたが、すべての数値目標を達成することができました。これは、主にコモディティ事業における交易条件が大きく改善したことが要因となります。新たに2019年度から2021年度までの中期経営計画を公表しておりますが、強固な事業ポートフォリオを構築し、新たに設定した数値目標を達成できるよう、引き続き邁進してまいります。
さらに、昨年CSR委員会を設置し、CSRを重視した経営に一層努めてまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長
社長執行役員
山本 寿宣