株主の皆様へ

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご厚情を賜り厚くお礼申し上げます。
当社の2019年度事業報告をお届けするにあたり、ご挨拶申し上げます。
■2019年度の業績
2019年度の売上高は7,860億83百万円(前期比8.7%減少)、営業利益は816億58百万円(前期比22.8%減少)、経常利益は859億63百万円(前期比23.9%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は555億50百万円(前期比28.9%減少)となりました。
期末配当金につきましては、1株当たり28円とし、中間配当金28円と合わせ、年間56円とさせていただきました。
■当社の役割と今後の見通し
当社グループは創業以来、化学を基盤として技術を深め、常に存在感ある個性ゆたかな化学会社を目指してまいりました。
そして今、地球環境問題・エネルギー問題をはじめ、今年に入り世界的に感染拡大している新型コロナウイルス問題への対応等化学に求められる役割は以前にも増して急速に拡大しております。
このような中で当社グループは、さらなる企業基盤の強化を目指すとともに、『化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する』を企業理念に掲げ、この理念を実現し企業価値を継続的に向上させるため、経営環境の変化に迅速に対応し、公正で透明性の高い企業経営を行ってまいります。
具体的には、
①「ハイブリッド経営」の継続、推進
コモディティ分野を強化し、スペシャリティ分野を拡大させる「ハイブリッド経営」を継続して推進し、外部要因に影響されにくい事業構造を着実に進め、真の国際競争力を背景にグローバルな事業展開を目指します。
②CSR(企業の社会的責任)を中核にしたグループ経営と持続可能な社会への貢献
2019年4月に「国連グローバル・コンパクト」へ署名し、CSRを中核にしたグループ経営に一層努め、持続可能な社会に貢献してまいります。
③2019年度から2021年度までの中期経営計画の推進
2021年度の数値目標として、売上高8,900億円、営業利益1,100億円、営業利益率10%以上、ROE10%以上を掲げており、強固な事業ポートフォリオを構築し、数値目標を達成できるよう引き続き邁進します。研究分野ではSDGsを踏まえた研究開発により、社会課題解決型のオープン・イノベーションを推進してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長
社長執行役員
山本 寿宣