株主の皆さまへ

 株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 当社第158期招集ご通知をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
 当期は、国内外の市場環境が緩やかな回復基調で推移する中、原材料価格が上昇し、厳しい環境が続きました。
 このような環境のもと、当社グループは、中期経営計画「LIVE(ライブ)計画(LION Value Evolution Plan)」の初年度として、「新価値創造による事業の拡張・進化」、「グローカライゼーションによる海外事業の成長加速」、「事業構造改革による経営基盤の強化」、「変革に向けたダイナミズムの創出」にもとづき、各種施策を推進いたしました。
 国内では、ハミガキ、ハブラシ、デンタルリンス、ボディソープ、洗濯用洗剤、柔軟剤、点眼剤等の各分野で高付加価値の新製品を導入し、育成と浸透を図りました。また、成長分野における製品供給体制の強化・拡充に向け、ハブラシやデンタルリンスなどの生産設備投資を進めるとともに、殺虫剤ブランド「バルサン」の譲渡など事業構成の見直しを行いました。海外では、タイやマレーシアで主要製品のコストダウンを進めるとともに、Preventive Dentistry(予防歯科)活動を推進し、オーラルケアブランドの強化を図りました。また、韓国や中国では、収益力強化に向けた構造改革を進めました。
 以上のような施策を実施した結果、当期の連結業績は、原材料価格高騰の影響などにより事業利益は前期をやや下回ったものの、売上高、営業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益とも前期を上回ることができました。
 配当金につきましては、株主の皆さまへの利益還元を継続的かつ安定的に実施する方針にもとづき、前期に対し3円増配し、1株につき20円(中間配当金10円、期末配当金10円)とさせていただきました。
 当社は、経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現に向け、「LIVE(ライブ)計画」を推進し、企業価値の向上を目指してまいります。そして、そのスピードアップのために、本年1月より、会長、社長での新たな布陣をスタートさせました。
 株主の皆さまには、一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2019年2月
代表取締役会長 濱 逸夫

議決権を行使する