株主の皆さまへ

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当社第161期招集ご通知をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
当期は、新型コロナウイルス感染症の収束が依然として見通せないことに加え、原材料価格の著しい高騰など予測の難しい厳しい事業環境で推移しました。
しかし、生活者の健康に対する意識の高まりや、在宅時間の増加による家事行動の見直しなどから、当社への社会からの期待はますます高まっています。当社グループは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」というパーパス(存在意義)を起点に、その期待に応えることを目指して、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」を策定しました。より良い習慣づくりを通じた社会貢献の幅を広げて、事業成長につなげることを目指し、「4つの提供価値領域における成長加速」、「成長に向けた事業基盤への変革」、「変革を実現するダイナミズムの創出」という3つの成長戦略を推進するとともに、サステナブルな社会の実現に向けた取組みにも注力しました。
国内では、お客様のニーズをとらえた付加価値の高い新製品を発売し、効率的なマーケティングによって市場の活性化につなげました。また、今後の成長を見据え投資を行ってきたハミガキの新工場も稼働しました。海外では、最重点国である中国で高い成長を維持するとともに、主要国のタイ、マレーシアにおいても厳しい事業環境の中、売上を伸ばすことができました。さらに、サステナビリティ重要課題につきましても、国内でプラスチック使用量削減に向けた様々な取組みを自治体、他の企業と協働で推進しました。
以上のような施策を実施した結果、当期の連結業績は、売上高は前期を上回りましたが、原材料価格高騰の影響等により、利益は減益となりました。
配当金につきましては、株主の皆さまへの利益還元を継続的かつ安定的に実施する方針のもと、前期に対し1円増配し、1株につき24円(中間配当金12円、期末配当金12円)とさせていただきました。
当社は、経営ビジョン実現に向け、本年より新中期経営計画「Vision2030 1st STAGE」をスタートさせました。戦略の着実な実行による事業成長とサステナブルな社会への貢献を果たすことにより、企業価値の向上を目指してまいります。
株主の皆さまには、一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2022年3月
代表取締役 社長執行役員 掬川 正純