ごあいさつ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

私が社長に就任して3年が経過しましたが、2022年も変化の激しい1年でした。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に加え、国際社会の分断や原材料費の高騰など世界的に想定を超える様々な変化が起こりました。TOTOグループにおいても、サプライチェーンの分断により主力商品の受注停止や受注制限を起こし、お客様に多大なご迷惑をおかけいたしました。そのような中でも、グループ社員一人ひとりがTOTOブランドに対するお客様の信頼を守り抜こうと最善を尽くした結果、2年連続で過去最高の売上高を達成することができました。私どもTOTOグループの最大の強みは、初代社長から二代目社長に送られた書簡にある「どうしても親切が第一」というこれまで脈々と受け継いできた企業理念に基づいた行動をグループ社員一丸となってとれることであると改めて確信しました。市況は依然不透明で想定外の環境変化が今後も起こりえますが、「どうしても親切が第一」という言葉に根差した企業理念を引き続き実践してまいります。

TOTOグループは、2050年のカーボンニュートラルで持続可能な社会の実現に貢献し、すべての人に快適で健康な暮らしをご提供することを目指し、2021年度から始まる新長期戦略として「新共通価値創造戦略 TOTO WILL2030」を2021年4月に策定しました。その最初の3年間(2021年度~2023年度)を「中期経営課題(WILL2030 STAGE1)」として、「グローバル住設事業」と「新領域事業」の2つの事業軸で活動を推進しています。

2023年度は、「WILL2030 STAGE1」の仕上げの年として重点課題の解決を確実に実行し、2030年、2050年の目指す姿を見据えながら、更なる飛躍に向けて、スピードを上げて取り組んでまいります。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。