ごあいさつ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨今、自然災害や目まぐるしい経営環境の変化により、将来を見通しにくい時代が続いています。短・中期的な計画のみでは、思いがけない波に舵を取られやすい不安定な状況であることから、TOTOグループでは、「共通価値創造戦略TOTO WILL2030」を2021年4月に策定しました。

WILL2030では、2030年までに長期目標を達成する道のりを、3つのSTAGEに分けて組み立てています。2021年度から2023年度の「WILL2030 STAGE1」を総括すると、社会的価値・環境価値指標は概ね目標を達成したものの、収益性・効率性等の指標は目標に届きませんでした。2024年度から始まる「WILL2030 STAGE2」では、各事業セグメントを計画どおりに成長させながら、これまで以上に資本効率を意識し、成長セグメントに人とモノと資金を投じ、メリハリを効かせた事業運営を目指します。利益の「大きさ」だけでなく「成長」や「質」を追求し、収益性と効率性の向上へ取り組んでまいります。

初代社長から二代目社長に送られた書簡にある「どうしても親切が第一」という、これまで脈々と受け継いできた企業理念に基づき、「きれいと快適・健康」「環境」「人とのつながり」という3つのマテリアリティを、世界中の拠点で働く全グループ員で極めてまいります。

世界中の国や地域で、「TOTOがあってよかった」と信頼され続ける企業であるために、社会のために、お客様のために、“挑戦する気概”と“スピード”を強く意識し、全グループ員が心を一つにして、明るい未来を切り拓いていきます。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。