株主の皆様へ
株主の皆様には、日頃から格別のご高配を賜わりまして厚く御礼申しあげます。
さて、2022年度は、半導体不足やサプライチェーンの混乱等の影響により、自動車生産の回復が遅れるなど、厳しい事業環境が続きましたが、当社グループでは、KOBELCOグループ中期経営計画(2021~2023年度)に掲げる「安定収益基盤の確立」に向けた重点施策を着実に実行するとともに、引き続きものづくり力の強化や販売価格の改善に努めた結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ124億円増益の725億円となりました。
これを受け期末配当につきましては、1株につき25円とすることを決議し、年間配当は先の中間配当と合わせ、1株につき40円とさせていただきました。
当社グループの企業理念は、当社グループが持つ「個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづける。」ことで持続的に成長し続け、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」を実現することです。
その中で、「グリーン社会への貢献」をはじめとした中長期的な重要課題(マテリアリティ)を特定し、それらの解決に向け、足もと遂行中の中期経営計画では、「安定収益基盤の確立」と「カーボンニュートラルへの挑戦」を最重要課題として取り組んでおります。
2023年度は中期経営計画の最終年度となりますが、「安定収益基盤の確立」については、目標とするROIC(投下資本利益率)5%以上を達成する見通しです。また、「カーボンニュートラルへの挑戦」については、2030年目標の達成、2050年ビジョンの実現に向けて、取組みを着実に進めてまいります。
当社グループは、多様な事業・技術・人材の総合力を通じて社会課題の解決に果敢に挑戦し、ステークホルダーの皆様にとってかけがえのない存在となるべく企業価値を向上してまいります。株主の皆様におかれましては引き続き当社グループをご支援いただきたく、何卒よろしくお願い申しあげます。
2023年5月31日

株式会社神戸製鋼所
代表取締役社長
