株主の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
ここに、当社グループの第114期(2019年4月1日から2020年3月31日まで)の報告書をお届け申しあげ、当期の業績につきご報告させていただきますので、ご高覧賜りますようお願い申しあげます。
当社グループは、経営の基本として「技術に裏打ちされた独自性ある、かつ社会に有用な商品を世界中で安くつくり適正価格で売る」ことにより高い収益力を持つ強い企業集団をつくりあげることが重要と考え、この考えに基づき事業経営を展開しております。
当期の連結業績といたしましては、売上高は6,268億1千5百万円(前期対比6.4%の減収)となりました。損益については、営業利益は120億2千8百万円(前期対比48.0%の減益)、経常利益は173億7千3百万円(前期対比44.2%の減益)、親会社株主に帰属する当期純損失は22億1千8百万円(前期は34億1千9百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
当期は、海外経済の減速に伴う輸出の低迷や大型台風等の影響に加えて、新型コロナウイルスの影響により、世界各国において企業の生産活動が停止する事態に発展し、景気は急速に後退しております。また世界的な感染拡大の影響を受け、世界経済は全体的に先行き不透明感が高まっております。
このような状況の中、当社グループは、シール事業、電子部品事業共に販売減少となり、売上高、営業利益ともに減収・減益となりました。景気が回復に転じるには新型コロナウイルスの流行収束如何によるところが大きいですが、感染の拡大がいつ収束するのか正確に予測することは極めて困難であり、先行きは予断を許さない状況となっております。
詳細につきましては、後記の「事業報告」をご参照くださるようお願いいたします。
つきましては、株主の皆様におかれましては、当社グループを取り巻く環境と経営の方向性、さらには私どもの決意の程に深いご理解をいただき、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。
2020年6月