株主の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
ここに、当社グループの第115期(2020年4月1日から2021年3月31日まで)の報告書をお届け申しあげ、当期の業績につきご報告させていただきますので、ご高覧賜りますようお願い申しあげます。
当社グループは、経営の基本として「技術に裏打ちされた独自性ある、かつ社会に有用な商品を世界中で安くつくり適正価格で売る」ことにより高い収益力を持つ強い企業集団をつくりあげることが重要と考え、この考えに基づき事業経営を展開しております。
当期の連結業績といたしましては、売上高は5,963億6千9百万円(前期対比4.9%の減収)となりました。損益については、営業利益は144億6千7百万円(前期対比20.3%の増益)、経常利益は183億3千9百万円(前期対比5.6%の増益)、親会社株主に帰属する当期純損失は13億6千1百万円(前期は22億1千8百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
当期は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、経済活動の停滞や個人消費の低迷が続く等、厳しい状況となりました。政府の各種施策により一定の抑制効果はあったものの、感染拡大に歯止めがかからず、経済の下振れリスクを含んだ先行き不透明な状態が続いております。
このような状況の中、当社グループは、シール事業は、売上高、営業利益ともに減収・減益となりました。電子部品事業は、売上高は減収となったものの、人件費・経費等の削減や償却費の減少効果により、営業損失の幅は縮小しました。景気が回復に転じるには新型コロナウイルスの流行収束如何によるところが大きいですが、感染の拡大がいつ収束するのか正確に予測することは極めて困難であり、先行きは予断を許さない状況となっております。
詳細につきましては、後記の「事業報告」をご参照くださるようお願いいたします。
つきましては、株主の皆様におかれましては、当社グループを取り巻く環境と経営の方向性、さらには私どもの決意の程に深いご理解をいただき、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。
2021年6月