株主の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

ここに、当社グループの第116期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の報告書をお届け申しあげ、当期の業績につきご報告させていただきますので、ご高覧賜りますようお願い申しあげます。

当社グループは、経営の基本として「技術に裏打ちされた独自性ある、かつ社会に有用な商品を世界中で安くつくり適正価格で売る」ことにより高い収益力を持つ強い企業集団をつくりあげることが重要と考え、この考えに基づき事業経営を展開しております。

当期の連結業績といたしましては、売上高は6,825億7百万円(前期対比14.4%の増収)となりました。損益については、営業利益は313億3千7百万円(前期対比116.6%の増益)、経常利益は461億6千8百万円(前期対比151.8%の増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は258億3千5百万円(前期は13億6千1百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

当期は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の度重なる発出で、経済活動の停滞と再開が繰り返されました。ワクチン接種が進む中で景気回復の兆しがみられる一方、半導体をはじめとする部材の供給不足や原材料価格の高騰に加え、中国におけるロックダウンやロシア・ウクライナ情勢の影響で、先行きは一層不透明な状況となっております。

このような状況の中、当社グループは、シール事業は、売上高、営業利益ともに増収・増益となりました。電子部品事業は、増収の効果により、営業損失の幅は縮小しました。電子部品事業のさらなる収益力の回復が課題となっており、各種施策を鋭意推進してまいります。

詳細につきましては、後記の「事業報告」をご参照くださるようお願いいたします。

株主の皆様におかれましては、当社グループを取り巻く環境と経営の方向性、さらには私どもの決意の程に深いご理解をいただき、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2022年6月