株主の皆様には、平素格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社第121期（2021年1月1日から2021年12月31日まで）定時株主総会招集ご通知をご高覧願うにあたり、ご挨拶申し上げます。

当期の世界経済は、各国の新型コロナウイルス対策の進展や行動制限の緩和に伴い、国・地域により差はあるものの、総じて回復基調で推移しました。一方、半導体を中心とした部材不足による企業の生産の停滞や物流の逼迫が生じました。

このような中、当社は、一部の製品の生産に支障が生じましたが、コロナ禍で停滞していた営業活動を本格化させ、製品・サービスの拡販と利益創出に努めた結果、着実に増収増益を果たしました。

期末配当金につきましては、業績改善や今後の見通しを踏まえ、株主の皆様の日頃のご支援にお応えするため、1株につき55円とすることを第121期定時株主総会でご提案申し上げます。これにより、中間配当金（1株につき45円）と合わせた年間の配当金は、1株につき100円となり、第120期の年間配当金と比べ、20円の増配となります。

当社グループは、当期、新5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想 フェーズⅥ（2021年~2025年）」をスタートさせ、事業をプリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの４つの産業別グループに再編しました。新しいグループのもと、生産性の向上と各事業の競争力強化を図るとともに、更なる新事業の創出にもチャレンジしてまいります。

2022年の世界経済は、新型コロナウイルス変異株の感染拡大や半導体不足の長期化による成長鈍化の懸念もあり、なお楽観できる経営環境にありませんが、当社は、グループ一丸となってこの難局を乗り越え、更なる業績改善に向け邁進する所存です。

株主の皆様におかれましては、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2022年3月