株主の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社第122期(2022年1月1日から2022年12月31日まで)定時株主総会招集ご通知をご高覧願うにあたり、ご挨拶申し上げます。

コロナ禍の世界経済は、2021年に入り需要と供給の両面で着実に回復基調を辿ってきましたが、2022年は、ロシアのウクライナ侵攻に端を発する資源・エネルギー価格の高騰、モノや労働力不足によるインフレの進行、そしてインフレを抑え込むための金融引き締めなどにより、年後半からは景気減速の兆候が見られました。

そのような厳しい環境下にあっても、当社関連製品の需要は総じて堅調であり、当社グループの総力を挙げて部品逼迫や物流制約への対応を進め製品供給に努めた結果、各事業が前年を上回る販売台数を記録しました。さらには、当社の約8割を占める高い海外売上比率とコロナ禍以前から進めてきた国内への生産回帰によって、為替の円安も追い風となり2期連続となる大幅な増収増益を果たし、売上高については5年ぶりとなる4兆円の大台を突破しました。

期末配当金につきましては、株主の皆様の日頃のご支援にお応えするため、1株につき60円とすることを第122期定時株主総会でご提案申し上げます。これにより、中間配当金(1株につき60円)と合わせた年間の配当金は、1株につき120円となり、第121期の年間配当金と比べて20円の増配となります。

2023年の世界経済については、新型コロナウイルスの脅威が依然として燻り、地政学的な緊張感も高まる中で、各地域で物価高を抑え込むための金融引き締め政策が採られていることから、全体として低い成長にとどまると予測されております。引き続き経営の舵取りが難しい局面が続きますが、5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想 フェーズⅥ(2021年~2025年)」の目標達成に向けて弾みをつけるべく、当社はグループ一丸となってこの難局に当たり、3期連続の増収増益を目指してまいります。

株主の皆様におかれましては、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年3月

代表取締役会長兼社長 CEO