株主の皆様へ
平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。当社の第76回定時株主総会招集ご通知をお届けいたします。
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表すとともに、罹患されている方々の一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。また、感染拡大の防止にご尽力されている医療関係者をはじめとする皆様に深く感謝いたします。
2021年3月期は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、旅客事業の売上高が国内線では前期比約70%減少、国際線では約93%減少となるなど、甚大な影響を受けた一方で、国際線貨物事業では、旅客便の運休が続く中、経済活動の再開によって高まった医薬品や自動車部品、半導体などの旺盛な需要の取り込みを強化しました。費用面では固定費を含む5,900億円のコスト削減を実施したものの、旅客収入の減少を補うには至らず、前期と比べて極めて大幅な減収減益となりました。これを受け、配当につきましては、誠に遺憾ながら前期に引き続き見送らせていただくことといたしました。
2022年3月期につきましては、昨年10月に発表した「新しいビジネス・モデルへの変革」に基づき、固定費削減などの事業構造改革を着実に実行してまいります。足元では厳しい状況が続いておりますが、欧米では、ワクチン接種の拡大に伴って航空需要が回復する動きが見え始めており、日本でも同様の動きが起こると考えております。危機の中でも希望を忘れず、黒字化の実現を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後ともANAグループへの変わらぬご支援をお願い申し上げます。
代表取締役社長
片野坂 真哉
