株主の皆様へ

平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。本年4月1日付で代表取締役社長に就任いたしました芝田浩二です。当社の第77回定時株主総会招集ご通知をお届けいたします。

2022年3月期は、新型コロナウイルス感染症の影響により旅客需要の低迷が続きましたが、前期に比べて需要は回復基調にあります。国際線貨物事業では、世界的な物流の需給逼迫などにより需要が好調に推移した結果、売上高は前期比40%増加しました。前期に比べて運航規模を大きく拡大しましたが、コストマネジメントを徹底し、固定費を大幅に削減した結果、営業費用は前期並みに抑えられました。これらの結果、2期連続の赤字となりましたが、損益は改善傾向にあります。配当につきましては、誠に遺憾ながら前期に引き続き見送らせていただくことといたしました。

2023年3月期につきましては、足元では依然としてコロナ禍を脱するに至っておりませんが、国内線旅客需要は徐々に回復しており、上半期中にはコロナ前の水準に戻るものとみております。国際線についても、今後の入国制限の緩和・撤廃により、着実な需要回復を見込んでおります。回復する旅客需要を確実に取り込むとともに、引き続きコスト抑制に努めることで黒字化を達成する所存です。

当社は12月に創業70周年を迎えますが、今年を成長元年とし、役職員の総力を結集して強靭なエアライングループへの変革を推し進めてまいりますので、株主の皆様におかれましては、今後ともANAグループへの変わらぬご支援をお願い申し上げます。

代表取締役社長
芝田 浩二