• 住宅カンパニー
     

     新築住宅の販売が堅調に推移したことにより、売上高は前年度比2.4%増の4,849億円、営業利益は前年度比3.2%増の375億円となり、増収増益となりました。
     新築住宅事業は、昨年4月に発売した「Gシリーズ」が建替向けに好調だったことに加え、分譲住宅が順調に推移したことにより受注は前年度を上回りました。エネルギー自給自足率100%を可能にした「スマートパワーステーション“100% Edition”」を中心に太陽光発電システムと蓄電池の一体訴求をさらに推進するとともに、全国で大型分譲地の販売を強化しました。
     リフォーム事業は、当社が販売した住宅への定期診断の徹底を図るとともに、建築後15〜25年のお客様に対しパッケージ商材を中心に訴求したことにより、「高耐久・外装リフレッシュ」や「水廻り・設備」メニューが伸長しましたが、熊本震災の補修対応の影響や太陽光発電システムの販売が低調に推移したことなどにより、売上は前年度を下回りました。

    主要な事業内容

    住宅事業
    設計性能どおりの住まいを工場生産で実現する「ユニット工法」を駆使して、最高水準の住性能を備えた鉄骨系ユニット住宅、そしてユニット工法が実現する高性能はそのままに、木のぬくもりに包まれたあたたかな住み心地や個性的なデザインを実現する木質系ユニット住宅を提供しています。
    リフォーム事業
    当社のユニット住宅にお住まいのお客様を対象に、長期サポートシステムによりライフステージにあわせたリフォームを実現しています。
    不動産事業
    売買の仲介やアパート・マンションなどの管理・保証、分譲など、あらゆるニーズにグループの総合力で応えています。
    住生活サービス事業
    サービス付き高齢者向け住宅やデイサービスなど、ライフステージ全体を通じた建物とサービスを提供しています。
    海外事業
    現地のニーズに配慮した価値ある住まいを提供します。タイ住宅市場の深耕と周辺諸国への展開を計画しています。
    • ▲住宅事業
    • ▲リフォーム事業
    • ▲不動産事業
    • ▲住生活サービス事業
    • ▲海外事業(タイ工場)

    【TOPICS】「スマートパワーステーション“100% Edition”」を発売

     本年1月、エネルギー自給自足率100%を可能にし、電力不安を限りなくゼロに近づける住宅「スマートパワーステーション“100% Edition”」を発売しました。
     大容量の太陽光発電システムとホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)に加え、トリプルガラス樹脂サッシの採用による断熱性能の強化、大容量でコンパクトサイズの屋内設置型蓄電池、さらに電気自動車やプラグインハイブリッド車と住宅の間で電力を融通するシステムとの併用により、快適な暮らしをしながらエネルギーの自給自足率100%を実現し、長期停電や電気代上昇という電力不安を限りなくゼロに近づける住まいです。

  • 環境・ライフラインカンパニー

     国内事業の収益力強化施策の進捗と海外の事業構造改革の効果発現などにより、売上高は前年度比6.2%増の2,403億円、営業利益は前年度比355.3%増の128億円となり、増収増益となりました。営業利益は最高益を更新しました。
     国内事業は、「製造総原価方式」の導入や出荷標準化などの収益力強化策により原価低減が進捗したこと、さらに現有事業とのシナジー発現を目的とした連結子会社のセグメント変更により、増収増益となりました。
     海外事業は、事業構造改革の影響により売上は減少したものの、一連の構造改革の効果発現や航空機向け成形用プラスチックシート事業の米国新工場のフル稼働による販売数量の増加により、収益は大幅に改善しました。

    主要な事業内容

    戸建て分野
    給水・給湯・排水配管のヘッダーシステムなど、邸別に最適な配管システムの提案から雨といや断熱材、エクステリアなど、戸建て住宅のさまざまな資材を提供しています。
    建築分野
    集合住宅向けの耐食性に優れた給排水管やパネルタンクをはじめ、オフィスビルや病院、公共施設には軽量かつ耐久性の高い空調用配管などを提供しています。
    工場・プラント分野
    プラントに欠かせない耐熱・耐薬品性に優れた工業用管材から、工場施設内の建屋の管材、土木資材まで、優れた機能と品質により産業分野の生産活動を支えています。
    公共分野
    農下水管、水道管、電力・通信管などの製品をはじめ、老朽化したインフラ管路を更生する管路更生製品および工法により、幅広い領域で公共インフラを支えています。
    機能材・シート分野
    合成木材や振動・騒音対策として使用される制振材を提供しています。航空機・車輌用内装材や高度医療機器のハウジング材、車輌・建設機械用外装材などに使用される成形用プラスチックシートを提供しています。
    • ▲戸建て分野
    • ▲建築分野
    • ▲工場・プラント分野
    • ▲公共分野
    • ▲機能材・シート分野

    【TOPICS】世界初の「熱可塑CFRP連続異型成形技術」の確立と事業化

     当社は、加熱してやわらかくしたプラスチックを炭素繊維と一体的に成形する「熱可塑CFRP(炭素繊維強化プラスチック)」の連続異型成形技術を世界で初めて確立しました。
     CFRPは、軽さと強度を併せ持つことから、金属を代替する素材として、輸送用機器を中心に市場拡大が見込まれています。当社が開発した「熱可塑CFRP」は、従来の製法より生産性を大きく高め、大型・長尺品の生産を容易にすることを可能にしました。まず、インフラ分野向け製品の開発・提供を進め、さらに、輸送用機器向け製品の開発も進めていきます。

  • 高機能プラスチックスカンパニー

     為替の影響やエレクトロニクス分野の苦戦により、売上高は前年度比5.6%減の3,575億円となったものの、他の戦略事業分野の高機能品の販売が伸びたことなどにより、営業利益は前年度比2.2%増の545億円となり、5期連続増益となり、最高益を更新しました。
     エレクトロニクス分野は、第3四半期以降は回復基調にあるものの、上半期までのスマートフォンやタブレットなどモバイル端末の生産調整の影響により、両面テープなどの販売が減少しました。車輌・輸送分野は、中国、欧米を中心とした海外の需要が安定的に推移したことなどにより、高機能品を中心に販売を伸ばしましたが、円高の影響により売上は減少しました。住インフラ材分野は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂や耐火材料の販売が堅調に推移しました。ライフサイエンス分野は、国内外の検査薬・検査機器の販売が国内外ともに順調に推移しました。

    主要な事業内容

    エレクトロニクス分野
    世界No.1シェアを持つ導電性微粒子や液晶用シール剤をはじめ、両面テープ、各種半導体材料などの先進素材を提供しています。
    車輌・輸送分野
    世界No.1シェアの自動車向け合わせガラス用中間膜を主力製品に、自動車の内外装に使用される発泡材料や、樹脂成型品などを提供しています。
    住インフラ材分野
    耐熱配管材向けの樹脂原料や耐火材料など、建築、インフラ分野で使われる材料を提供しています。
    ライフサイエンス分野
    検査薬や検査機器をはじめとするメディカル材料や、衛生用品に使われる接着剤などを提供しています。
    産業分野
    接着剤や包装用テープ、プラスチックコンテナなど、くらしと社会のいたるところに、先進技術から生まれた機能材料を提供しています。
    • ▲エレクトロニクス分野
    • ▲車輌・輸送分野
    • ▲住インフラ材分野
    • ▲ライフサイエンス分野
    • ▲産業分野

    【TOPICS】中国に自動車内装用 「ポリオレフィンフォーム」の生産会社を新設

     ポリオレフィンフォーム事業のグローバル展開を強化するため、韓国の映甫(よんぼ)化学株式会社を通じて、中国で2社目となるポリオレフィンフォームの生産会社を、無錫市に設立することを決定しました。2019年度上期の稼働を予定しています。
     ポリオレフィンフォームは自動車内装の下地材として使用され、高いクッション性や成形性などの機能を有する高機能フォームです。需要の拡大が見込まれる中国において優位性を強化し、グローバル市場におけるシェア拡大を加速させていきます。