当期の国内の自動車全体需要は、登録車は前期並み、軽自動車は前期を上回り、519.7万台(前期比2.3%の増加)となりました。また、当社の重点市場であります米国の自動車全体需要は、1,730.8万台(前期比1.0%の減少)となり、乗用車系からSUV(多目的スポーツ車)を含むライトトラック系へ移行が進みました。
このような全需動向のなか、国内は、軽自動車の販売が前期を下回ったものの、登録車では全面改良を行った「SUBARU XV」を中心に販売が好調に推移し、売上台数は16.3万台と前期比0.5万台(2.8%)の増加となりました。
海外は、当社の重点市場であります北米において、売上台数が9期連続過去最高を更新し、好調を維持したものの、競争環境の厳しい中国の売上台数が減少したことにより、90.3万台と前期比0.2万台(0.2%)の減少となりました。
以上の結果、国内と海外の売上台数の合計は、過去最高となる106.7万台と前期比0.2万台(0.2%)の増加となり、売上高は、3兆2,349億円と前期比829億円(2.6%)の増収となりました。一方、セグメント利益は、3,615億円と前期比362億円(9.1%)の減益となりました。
なお、当期の地域別の売上台数は以下のとおりです。
商品・技術面につきましては、SUBARUの安全性能に関して第三者機関から高い評価を獲得いたしました。
国内では、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が実施した、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)において、「インプレッサ」、「SUBARU XV」が過去最高の得点を獲得し、「衝突安全性能評価大賞」に加え、「歩行者保護エアバッグ」を装備したことが高く評価され、創設以来初となる「衝突安全性能評価特別賞」を受賞しました。また、一般社団法人科学技術と経済の会(JATES)主催の「第6回技術経営・イノベーション賞」において、「運転支援システム アイサイト」に対する取り組みが、「科学技術と経済の会会長賞」を受賞しました。
米国では、「インプレッサ」、「クロストレック」、「レガシィ」、「アウトバック」、「フォレスター」、「WRX」の6車種(いずれもアイサイト装備車)が、IIHS(道路安全保険協会)が行う最新の2018年の安全性評価において、「トップセイフティピック」を獲得しました。
欧州では、欧州各国の交通関連当局などで構成される独立機関が実施している安全性能評価「ユーロNCAP」において、「インプレッサ」、「SUBARU XV」が2017年安全性能総合評価で最高評価の「ファイブスター」を獲得したことに加え、獲得全車中でトップとなる「ベスト・イン・クラス・セーフティ賞」をスモールファミリーカー部門において受賞しました。