第2号議案 第三者割当による自己株式の処分の募集事項の決定を取締役会に委任する件

 当社は、多彩な側面から持続可能な「豊かさ」「繁栄」について常に考え、企業理念である「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現する」に向けた取り組みを推進してきました。その根底には、何よりもスポーツを一番に考え、心から愛し、自ら実践し、スポーツのチカラを信じる「SPORTS FIRST:スポーツ・ファースト」という私たちの想いがあります。

 当社は、令和2年5月14日開催の取締役会において、一般財団法人ゴールドウイン西田育英財団(以下、「本財団」といいます。)を設立することを決議いたしました。本財団は、アスリートをサポートするスポーツ関連分野、または服飾・ファッション関連分野を学ぶ学生と、創業の地・富山出身の学生の奨学援助を実施し、この活動を通じてスポーツアパレル業界、地域社会の発展を目指します。本財団による活動は、企業理念である「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現する」及び2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際的な目標であるSDGsにおける「質の高い教育をみんなに」の実現に資するものであり、業界の発展、ひいては当社の企業価値向上に繋がるものと考えております。

 本財団の活動を継続的、安定的に支援するため、当社は、みずほ信託銀行株式会社を受託者、本財団を受益者とする他益信託(以下、「本信託」といいます。)を設定し、本信託は、当社株式を取得します。本信託は、当社株式の配当等による信託収益を本財団に交付し、本財団は当該信託収益を原資として活動します。

 自己株式の処分は、本財団の活動の原資を拠出するために設定される本信託に対し行うものです。

 この財団の事業を継続的、安定的に実施していくにあたり、活動支援の原資となる処分数量の規模は合理的であると考えております。加えて本信託スキームでは、当面は本自己株式処分による株式が株式市場へ流出することは考えられないため、本自己株式処分による流通市場への影響は軽微であることからも、当該処分数量のレベルは合理的であると考えております。

 また、本自己株式の処分におけるその希薄化の規模は、発行済株式の総数47,648,172株に対し0.84%(小数点第3位を四捨五入)と小規模なものであることに加え、当社では、本議案が承認されることを条件として、本総会終結後から令和2年9月30日までの期間に取得価額の総額26億円を上限として上限400,000株の自己株式を取得することを令和2年5月14日開催の取締役会で決議しており、本自己株式の処分数量と同数の自己株式を取得することで株式の希薄化を回避する措置を講ずるため、株式市場への影響は軽微であると考えております。

 上記の趣旨、目的のために1株1円という払込金額は妥当であると考えており、会社法第199条および第200条の規定に基づき、第三者割当による自己株式の処分に関し、募集事項の決定を当社取締役会に委任することのご承認をお願いするものであります。

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