事業報告(2017年4月1日から2018年3月31日まで)
企業集団の現況
当事業年度の事業の状況
事業の経過および成果
当事業年度におけるわが国経済は、個人消費の伸びは低いものの、輸出の回復や国内需要の持ち直しを背景に、緩やかな回復を続けました。一方、円高の進行や米国の保護主義政策などにより、経済全体の先行きは不透明な状況です。
第9期 セグメント別売上収益
このような状況の下、当社グループの各事業セグメントの状況は以下のとおりでした。
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事業別売上高構成比率
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エレクトロニクス分野では、金の回収量が前年同期比で増加しました。デンタル分野では、金およびパラジウムの回収量が前年同期比で同水準でした。宝飾分野では、金およびプラチナの回収量が前年同期比で増加しました。触媒分野では、パラジウムおよびプラチナの回収量が前年同期比で増加しました。北米精錬分野では、金の入荷量が前年同期比で増加し、銀の入荷量が前年同期比で減少しました。貴金属の平均価格は、金とパラジウムが前年同期比で上昇し、銀とプラチナが前年同期比で下落しました。
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事業別売上高構成比率
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国内の廃棄物排出量は総じて減少傾向にあるものの、排出事業者の適正処理ニーズに対してグループ各社の連携や各社が持つ幅広いネットワークにより、新規顧客開拓・案件獲得に注力した結果、売上収益および営業利益は前年同期を上回りました。
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事業別売上高構成比率
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健康機器事業については、大型マッサージチェアの新製品発売や通販向け各種マッサージチェア等の拡販に注力した結果、売上収益は前年同期比で増加しました。また、消防設備や放射空調事業は、首都圏を中心とした建設需要が高い水準にあり、引き続き堅調に推移しました。

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エレクトロニクス分野では、金の回収量が前年同期比で増加しました。デンタル分野では、金およびパラジウムの回収量が前年同期比で同水準でした。宝飾分野では、金およびプラチナの回収量が前年同期比で増加しました。触媒分野では、パラジウムおよびプラチナの回収量が前年同期比で増加しました。北米精錬分野では、金の入荷量が前年同期比で増加し、銀の入荷量が前年同期比で減少しました。貴金属の平均価格は、金とパラジウムが前年同期比で上昇し、銀とプラチナが前年同期比で下落しました。
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国内の廃棄物排出量は総じて減少傾向にあるものの、排出事業者の適正処理ニーズに対してグループ各社の連携や各社が持つ幅広いネットワークにより、新規顧客開拓・案件獲得に注力した結果、売上収益および営業利益は前年同期を上回りました。
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健康機器事業については、大型マッサージチェアの新製品発売や通販向け各種マッサージチェア等の拡販に注力した結果、売上収益は前年同期比で増加しました。また、消防設備や放射空調事業は、首都圏を中心とした建設需要が高い水準にあり、引き続き堅調に推移しました。
これらの結果、当事業年度の実績は、連結売上収益115,797百万円、営業利益13,791百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益9,416百万円となりました。
前期との比較では、売上収益が8,969百万円、営業利益が11,752百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が10,630百万円それぞれ増加しました。
セグメント別の売上収益は、貴金属事業が74,593百万円、環境保全事業が16,235百万円、ライフ&ヘルス事業が25,036百万円であります。
売上収益および営業利益の状況は次のとおりであります。

対処すべき課題
①貴金属事業セグメント
当社グループの中核的事業であり、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。
○処理・精製工程をより高品質・低コスト・高効率に改良する。
○付加価値の高い貴金属関連の製品を生み出す。
○グローバルに事業を推進し、世界ナンバーワンブランドの地位を確立する。
②環境保全事業セグメント
当社グループの安定成長事業として、成長とともに収益性を重視した経営を行います。
また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。
○リサイクルや処理困難廃棄物の処理能力を高め、他社を凌駕できるブランドを確立する。
○適切な設備投資による事業拡大を行い、収益基盤を強化する。
○全国に亘るグループ各社のネットワークを有機的に結びつけ、業容拡大を図る。
③ライフ&ヘルス事業セグメント
2018年4月にセグメントを統括するアサヒライフ&ヘルス株式会社を設立いたしました。
同社をコアに、当セグメントの業務、管理の効率化を図り、当セグメント子会社間のシナジー効果を実現します。また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。
○消費者ニーズを的確に把握し対応するため、ITを取り入れた顧客ニーズ取得と商品への展開を行い、国内のみならず、グローバルブランドとしての知名度を確立する。
○メイドインジャパンブランドを活かし、海外展開を加速する。
第8次中期経営計画(第10期~第12期)

【基本方針1】
次代を支える新たな事業基盤の構築
(1)各事業セグメントの5年後のゴールイメージ
第8次中期経営計画は2018年度から2020年度の3か年計画であるが、創業70年を迎える5年後の飛躍を見据えた計画とする。各事業セグメントの5年後のゴールイメージは次のとおり。
<貴金属事業セグメント>
貴金属精錬分野で世界ナンバーワン企業へ
当社グループの中核的事業であり、より高品質・低コスト・高効率の処理精製工程を確立することにより、市場競争力を一層強化する。また、付加価値の高い貴金属製品の生産と販売を実現し、精錬事業との間で当社独自のユニークな相乗効果を追求する。グローバル市場を対象に貴金属製品の生産・販売の領域を拡げることで、アサヒブランドを確立する。
<環境保全事業セグメント>
国内環境ビジネスのリーダー企業へ
当社グループの安定成長事業として、収益性を見極めつつ、中間処理能力の増強を行う。また、多様なリサイクル技術と無害化処理技術を通して、一層の適正処理・低コスト・環境負荷軽減を実現し、経営規模と品質の両面において特徴のある地位を確立する。
<ライフ&ヘルス事業セグメント>
健康関連ビジネスの世界ナンバーワンブランドへ
当社グループの新規成長事業として、顧客ニーズを的確に捉えた商品開発や独自のビジネスモデルの構築によって、事業を拡大させる。また、主力のマッサージチェアを中心にメイドインジャパンの高い技術とクオリティで海外市場にも積極的に展開する。
(2)無形資本の充実
事業環境の変化に対応し、グローバルに活躍できる人材をより多く生み出すため、人的資本への投資を積極的に行う。また、「技術のアサヒ」の伝統を継承し、知的財産を組織内で創出することを目的に、AI等を駆使した新たな技術への開発にも積極的な投資を行う。
【基本方針2】
情報処理技術を活かした生産性や働き方の革新
AI、ロボティクス、IoT、フィンテック、画像認識などの最新の情報処理技術を調査研究し、長期的な視点で業務を革新する。
【基本方針3】
グループ全社員による新アサヒウェイの共有
事業拡大と事業ドメインの変化をふまえて改定した新アサヒウェイをグループ全社員に浸透させる。
連結計算書類
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