<株主(80名)からのご提案>

第7号議案 定款一部変更の件(4)

◆提案の内容

以下の章を新設する。

第10章
電源開発における倫理原則
第48条
当社は,電源開発において守るべき次の倫理原則を定め,グループ企業も含めてこれを徹底する。

1 立地地域の住民の合意が得られない限り事業を進めない。住民の反対がある場合は,合意を得るまで誠意を尽くして対応するが理解が得られない場合は,速やかに計画を撤回する。

2 10年以上休止中の電源施設の再稼動についても同様とする。

◆提案の理由

当社には,かつての電源開発にあたり,住民の強い反対の声がありながら,強引に事業を進めてきた歴史がある。浜原発計画がその典型である。

現在は,子会社に移管されたり,子会社等が保有する発電所もあるが,当社に電力を供給する子会社が進める事業の中には,実際にメガソーラーや風力発電所の開発で住民から強い反対の声が上がっているものがある。これは,地域との共生をめざし,消費者に選ばれるために努力している当企業グループのブランドイメージを損なうものであり,親会社としても改善を要する問題だ。

そのため,定款で電源開発における倫理原則を定めることとし,グループ企業全体でこれを共有し実践する。

また,10年以上休止している浜岡原発についても新たな電源と同様に,住民の理解が得られない場合は,再稼動計画を速やかに撤回しなければならない。

強引な事業推進は,地域に混乱とあつれきをもたらすおそれがあるので,慎むべきである。

○取締役会の意見

中部電力グループは,「中部電力グループCSR宣言」のもと,国内外の法令・ルールを守り,企業倫理を重んじて公正・誠実に行動するとともに,事業活動に関わるすべての方々との相互コミュニケーションを重視し,透明性の高い開かれた企業活動を推進することとしております。

電源開発等についても,この考え方に則り適切に実施しており,関係する地域のみなさまに丁寧にご説明を行い,ご理解をいただけるよう努めております。

このため,本提案のような規定を,あらためて定款に定める必要はないと考えます。

したがいまして,取締役会は本議案に反対いたします。