株主の皆様へ
(社長あいさつ)

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
 ここに第32回定時株主総会招集ご通知をお届けいたします。
 当社を取り巻く事業環境は引き続き厳しいものがありましたが、質の高いトップライン成長とコスト競争力の強化及びそれを可能とする基盤強化という課題に中長期を見据えて取組み、事業投資を着実に実行してまいりました。このような中、2016年度は、事業の実力を示す利益指標である為替一定ベース調整後営業利益において、たばこ事業、医薬事業及び加工食品事業といった全ての事業が利益貢献し、全社で極めて高い利益成長を達成いたしました。
 今後もJTグループを取り巻く事業環境は、不確実性が一層高まり、より早いスピードで変化していくものと想定されますが、私たちJTグループの強みである「変化への対応力」にさらに磨きをかけ、将来起こり得る様々な変化をチャンスと見立て、先取りし、持続的な利益成長を目指してまいります。
 こうした「変化への対応力」を高める一方、私たちは、変わらずに追求していく経営理念として「4Sモデル」を掲げています。これはお客様を中心として株主様、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、それぞれのご期待にしっかりとお応えしていくという考え方です。この「4Sモデル」に基づき、中長期に亘る利益成長に向けた事業投資を着実に実行していくことが、企業価値の継続的な向上につながり、株主様の共通の利益となるベストなアプローチであると確信しています。
 2017年度は、引き続き、魅力ある新商品の開発及びブランドの強化を行うとともに、新たな市場や領域への積極的な事業投資を行う等、将来の成長ポテンシャルを高める取組みを着実に実行して利益成長に結実させ、皆様のご期待にお応えできるよう、強い意志をもって経営にあたっていく所存です。

2017年3月
代表取締役社長 小泉光臣

2017年3月