<株主(58名)からのご提案>
第11号議案 定款一部変更の件(5)
◆提案の内容
以下の章を新設する。
- 第○章
- 浜岡原子力発電所の廃止措置
- 第○条
- 安全性に極めて重要な基準地震動のデータ不正問題が明らかになった浜岡原子力発電所は廃止する。そのために,次のことを行う。
- ①
- 浜岡原子力発電所3号機および4号機の新規制基準適合性審査の申請を取り下げる。
- ②
- 同5号機の申請は行わない。
- ③
- 廃止措置にともない発生する放射性廃棄物の管理,処分については,徹底した情報公開を行い,地元4市の住民を加えた廃棄物対策協議会を設置して協議しながら進めていくこととする。
◆提案の理由
浜岡原発の再稼働に必要な基準地震動の策定でデータの不正・捏造が発覚し,原子力規制委員会から審査の中止が言い渡された。当社は,規制委員会から問題を追求されるまで,数年前からの内部通報を握り潰し,疑惑が発覚してからも公表するまで徒に時間をかけ,昨年の総会では株主をも欺いていた。それにより当社の社会的,科学的信頼性は著しく毀損された。不正の経過を確認する資料も逸失しており,もはや原発を運転する資格はない。
そもそも浜岡原発の耐震安全性は,平均値から導いた基準地震動では担保できない。膨大な放射能を内包する原発は,最も厳しい条件にも耐えられる施設でなければならないが,既に対策工事は限界で,これ以上の費用をかけてもクリアするのは困難である。
これまでも維持・安全対策費で1兆円を超える費用が投じられ,かさむ工事費は重荷となり,未精算問題という役員2人が引責辞任する不祥事も起きた。
浜岡原発は廃止すべきである。
○取締役会の意見
当社は,「S(安全性の確保)+3E(エネルギー安定供給・経済効率性・環境適合性)」の観点から,エネルギー安全保障に寄与し脱炭素効果の高い原子力発電を最大限活用することが不可欠であると考えております。
浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案につきましては,審査に重大な影響を及ぼすとともに,地域のみなさまをはじめとするステークホルダーのみなさまからの当社原子力事業に対する信頼を失墜させ,同事業の根幹を揺るがす重大な事案であると極めて深刻に受け止めております。
当社は,本事案について,調査委員会による調査に全面的に協力するとともに,組織風土等の課題の検証や再発防止に向けた対応の実施・検討を進めており,今後,同委員会による調査結果等も踏まえ,このような不適切事案を二度と生じさせることがないよう,さらなる改善策・対応策を検討・立案し,全社を挙げて取り組んでまいります。また,監督官庁および原子力規制委員会のご指示,ご指導も踏まえ,適切に対応してまいります。
これらの取り組みを通じて,地域のみなさまをはじめとするステークホルダーのみなさまからの信頼の回復に努めてまいります。
したがいまして,取締役会は本議案に反対いたします。