<株主(66名)からのご提案>
第7号議案 定款一部変更の件(1)
◆提案の内容
以下の章を新設する。
- 第○章
- 積極的情報公開と意見交換
- 第○条
- 本会社は,コンプライアンス違反に対して,情報公開を積極的に行い,意見交換を行う。
◆提案の理由
当社は,電力販売を巡って関西電力とカルテルを結んだとして,公正取引委員会から275億円余の課徴金を命じられた。公正取引委員会に対しては処分取消を求める行政訴訟を提起している。また,取締役らの責任追及を求める株主からの訴訟請求を退け,さらに,株主代表訴訟となってからは取締役らの参加人となっている。
これらの訴訟の勝訴の見込みは全くない。訴訟費用が高額に上るだけでなく,当社の社会的信用を低下させるのは必至で,株主により大きな損害をもたらすことになる。
子会社であるシーテックが大垣警察署と「意見交換」を行った人権侵害行為は裁判で厳しく断罪されたが,シーテックにも当社取締役にも全く反省の色が見られない。
企業ガバナンスに大きな問題があると言わざるを得ない。この状態を改善するため,積極的な情報公開をし,あらゆるステークホルダーの疑問や批判に答えることにより信頼性の回復に努めるべきである。
○取締役会の意見
当社は,「中部電力グループコンプライアンス基本方針」において,「コンプライアンスなくして信頼なし 信頼なくして発展なし」を旨に,コンプライアンスに則って行動する企業風土を醸成し,社会からの高い信頼と支持を得る「良き企業市民」を目指すこととしております。
この基本方針のもと,中部電力グループ全体で,公正・誠実な企業活動,適正な情報管理・公開,健全な企業風土の確立等に向けた諸施策に取り組むとともに,情報共有や意見交換を行うことなどにより,グループガバナンスの向上に努めております。
コンプライアンス違反が疑われる事象が発生した場合には,コンプライアンス推進会議などにおいて,社外役員や弁護士等の外部の視点も取り入れて事実調査や原因究明を行うとともに,実効性のある対策を策定し,適宜公表しております。また,株主,お客さまをはじめとするステークホルダーとのエンゲージメント(対話)を実施しております。引き続き,これらの対応を着実に実施していくことで,ステークホルダーのみなさまの期待に応えてまいります。
したがいまして,取締役会は本議案に反対いたします。