<株主(58名)からのご提案>
第9号議案 定款一部変更の件(3)
◆提案の内容
以下の章を新設する。
- 第○章
- 脱炭素社会の実現に向けたエネルギー企業としての責任
- 第○条
- 本会社は,急務である地球温暖化対策を進めるため,以下のことを行う。
- ①
- 国際的に合理性のある目標に則した再生可能エネルギーの最大限導入拡大。
- ②
- 諸外国に習い再生可能エネルギーをベースロード電源にしていくためのインフラの整備に加え関係機関,他社への積極的な働きかけ。
- ③
- 再生可能エネルギーの開発においては,環境と人権に十分に配慮したものとする。
◆提案の理由
2030年にCO2排出量を2010年比で約45%削減し,2050年前後に実質ゼロにすることで,世界の平均気温の上昇を1.5℃以内に抑える目標が2015年のパリ協定で掲げられた。
これを受けてIEA(国際エネルギー機関)は現在の技術や発電コストを予測し,コンピューターシミュレーションにより2030年に再エネを約50%に,2050年には約80%にするのが最適な解であると「電源構成の将来の見通し」報告書で公表。2023年COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)の合意文書に明記され,世界の潮流は再エネの導入拡大となった。
当社の2030年再エネ比率の目標は20%程度であるが,これでは世界の潮流から外れ温暖化防止にはならない。
また,中東情勢の緊迫化でエネルギーの供給不安が高まり,価格高騰が予測される。純国産エネルギーである再エネは経済性,便益性に優れ,最大限の導入の拡大を目指すべきである。
○取締役会の意見
中部電力グループは,2050年までに事業全体のCO2排出量ネット・ゼロに挑戦する「ゼロエミチャレンジ2050」の達成に向けて取り組んでおります。この目標を達成するうえでは,エネルギーの安定供給を全うしつつ,エネルギー安全保障に寄与し脱炭素効果の高い再生可能エネルギーや原子力発電の最大限の活用などに加え,水素・アンモニアやCCUSなどの活用に向けた新技術の動向を見極めながら,火力発電のゼロエミッション化に向けて,トランジション(脱炭素化に向けた移行)を進めていくことが重要であると考えております。
再生可能エネルギーについては,2017年度比で「2030年頃に,保有・施工・保守を通じた再生可能エネルギーの320万kW(80億kWh)以上の拡大に貢献」という目標の達成を目指し,グループ一体となって推進しております。
また,当社は,「中部電力グループ CSR宣言」のもと,事業活動に関わるすべての方々の人権を尊重しております。電源開発および維持・運用等についても,この考えに則り適切に実施しており,地域社会との共生を図っております。
したがいまして,取締役会は本議案に反対いたします。