第10号議案 取締役解任の件取締役 森 望
▼提案の内容
以下の取締役を解任する。
取締役 森 望
▼提案の理由
当社は、今年2月福井県に使用済燃料対策ロードマップを提示した。一昨年10月に提示したロードマップが六ヶ所再処理工場の操業延期により1年経たずに破綻し、見直したものだ。老朽原発の運転停止の不退転の決意で見直したとされるが、27回も操業延期を繰り返した六ヶ所再処理工場が、計画どおりに2027年度に操業開始し徐々にフル運転に至るので、再処理工場へ搬出できるとするのは到底実現できない。宮下青森県知事でさえ「新しい工程を示されても、ただちには信頼できない環境だ。楽観的な原燃独自の見解としか受け止められない」と述べている。
そもそもロードマップは、使用済核燃料の中間貯蔵施設の立地点を福井県外で確定させるという福井県との約束を、当社が何度も守れなかったことで提出したものだ。何度も何度も約束破りを繰り返し、また実効性のないロードマップを提出して福井県民を裏切り続けている責任は重大だ。社長は解任に値する。
○取締役会の意見:本議案に反対いたします。
当社の取締役候補者選定に当たっては、独立社外取締役のみで構成する指名委員会において、取締役会全体の多様性を踏まえ、個々の能力、経験、人格、識見などを総合的に考慮し、当社取締役としてふさわしい人物であるか審議し決定しております。
解任の対象とされている取締役は、「関西電力グループ経営理念」のもと、中期経営計画に掲げた取組みを先頭に立って進めるとともに、適切な経営監督を行っております。
また、使用済燃料対策をはじめとする様々な経営課題について、全力を傾注して取り組み、取締役として忠実にその職務を遂行しております。
したがいまして、解任すべき事由はありません。