〈株主(84名)からのご提案
(第9号議案から第16号議案まで)〉

第9号議案から第16号議案までは、株主(84名)からのご提案によるものであります。なお、提案株主(84名)の議決権の数は、721個であります。

第9号議案 取締役解任の件取締役 榊󠄀原 定征

▼提案の内容

以下の取締役を解任する。
取締役 榊󠄀原 定征

▼提案の理由

榊󠄀原会長は3.11福島原発事故の後、避難解除の目処も立たない時期から「原発の早期再稼働をエネルギー基本計画に明確に反映する」ことを繰り返し求めてきた。経団連会長時代には、電力会社と定期的な懇談会を開き「原発再稼働は経済界最大の関心事」と発言、エネルギー基本政策を審議する調査会の会長も務め、強力に原発推進をしてきた。昨年4月には原発の新規増設やリプレースについて「当社のような会社が先頭を切る必要がある」と発言した。
再生可能エネルギーの価格が下がる中、政府の試算でも原発の発電コストは高くなっている。すでに老朽原発の安全対策費に建設費以上のお金を投資した。建設費だけでも1兆円はかかるといわれる新型炉への巨額の投資は、原発建設当初から国民に負担させる枠組みも検討されている。原発は経済的合理性がない電源である。二度と福島原発事故のようなことを起こしてはならないと肝に銘じ、原発への投資はやめるべきだ。

○取締役会の意見:本議案に反対いたします。

当社の取締役候補者選定に当たっては、独立社外取締役のみで構成する指名委員会において、取締役会全体の多様性を踏まえ、個々の能力、経験、人格、識見などを総合的に考慮し、当社取締役としてふさわしい人物であるか審議し決定しております。
解任の対象とされている取締役は、豊富な経営経験と高い識見に基づき、取締役会長および取締役会議長として、議事運営を主導し議論を活性化させるとともに、エネルギー事業をはじめとする経営全般に対する適切な監督や有益な助言を行っております。
したがいまして、解任すべき事由はありません。