〈株主(1名)からのご提案(第16号議案)〉

第16号議案は、株主(1名)からのご提案によるものであります。なお、提案株主(1名)の議決権の数は、682,868個であります。

第16号議案 定款一部変更の件ゼロカーボン社会の実現への貢献

▼提案の内容

本会社の定款に以下の章を新設し、以下の条文を追加する。
第13章 持続可能な社会の実現への貢献
(ゼロカーボン社会の実現への貢献)
第52条 本会社は、ゼロカーボン社会の実現に貢献するため、再生可能エネルギーをはじめとする多様かつゼロカーボンの実現につながるエネルギー源の導入を積極的に行う。

  • 2 原子力発電については次世代革新炉や核融合炉などの技術開発を推進し、盤石な安全性を確保するとともに、次の各号の要件を早期に満たし安全な稼働を実現する。
    • ⑴ 天災・武力攻撃を含む論理的に想定されるあらゆる事象についての万全の安全対策
    • ⑵ 原子力発電所の事故発生時における賠償責任が本会社の負担能力を超えない制度の創設
    • ⑶ 使用済燃料の最終処分方法の確立

▼提案の理由

ゼロカーボン社会の実現に向けて、革新的な新技術の開発を行いながら、再生可能エネルギーや同エネルギーから製造する水素の飛躍的な導入など多様かつゼロカーボンの実現につながるエネルギー源の導入を積極的に進めるべきである。
原発についても、昨今の中東情勢により燃料確保が懸念される中、市民生活を守るためのエネルギーの安定供給は重要だが、災害や戦闘行為の対象となるリスクもあり、ひとたび過酷事故が発生すると広範囲での回復不可能かつ甚大な被害が想定され、株主利益の著しい棄損のみならず、将来に過大な負担を残す恐れがあることから、革新的な技術開発により盤石な安全性が確保されなければならない。
使用済燃料の中間貯蔵施設の候補地が決まらず、最終処分方法も確立されていない。増え続けている使用済燃料について処理の見通しが立たないまま、ツケを将来世代に回すことは断じて許されず、これらの課題を早急に解消すべきである。

○取締役会の意見:本議案に反対いたします。

当社は、ゼロカーボン電源の開発等を通じて、エネルギーの安定供給と脱炭素化に貢献したいと考えております。そのために、再生可能エネルギーの主力電源化や脱炭素電源である原子力の最大限の活用等を通じて、S+3E、すなわち、安全確保を大前提として、エネルギーの安定供給、経済性および環境性の同時達成を念頭に置いた最適な電源構成を目指してまいります。
原子力の技術開発については、リプレースの実現に向けて、プラントメーカや他の電力会社との協力のもと、革新軽水炉の検討を行うとともに、将来の可能性を有する新型炉についても技術的な知見の収集と検討を進めております。
原子力の安全性については、安全を多段的に確保する深層防護の観点から、対策の強化を実施するとともに、国の定める規制基準への確実な対応に留まらず、自主的・継続的に安全性向上に努めてまいります。
原子力発電所の事故による賠償については、原子力損害賠償法および原子力損害賠償・廃炉等支援機構法等に基づいて、事業者間の相互扶助や国の支援が可能となる仕組みが導入されております。
高レベル放射性廃棄物の最終処分については、国のエネルギー基本計画において、国が前面に立って取り組むという方針が示されており、当社は、国および事業の実施主体である原子力発電環境整備機構と引き続き連携してまいります。
ご提案の内容は、いずれも業務執行に属するものであり、株主総会の信任を受けた取締役会の監督のもと、執行役が担うことが相当であります。加えて、ご提案には、当社事業の前提となる国のエネルギー政策そのものに関する事項も含まれていることから、会社の基本的事項を定める定款に記載することは適当ではないと考えます。