第6号議案 定款一部変更の件頑健な設備・事業体制、人材の育成・定着、技術の開発・継承

▼提案の内容

当社の定款に以下の「CSRに基づく事業運営」の章を新設する。
第8章 CSRに基づく事業運営
(頑健な設備・事業体制、人材の育成・定着、技術の開発・継承)
第43条 本会社の社会的責任を果たすための技術的・組織的基礎として、災害等に対して頑健な設備・事業体制づくり、人材の育成・定着と技術の開発・継承を進める。

▼提案の理由

成果型賃金体系の中で従業員の努力・仕事が正しく評価されているかに納得感がないこと、報われないという不満、会社と自身の将来に対する不安が、やりがい・モチベーションの低下を引き起こしている。さらに、コンプライアンス推進を言いながら不祥事が絶えない役員、管理職のモラルの低さも影響している。不合理なコスト削減は、協力会社の工事力、災害対応力を損ねている。また、業務外注化で技術の継承がより困難になっている。繁忙感の高まりは、労組大会でも議論となり、特に原子力職場では、ヒューマンエラーの課題や、技術継承が問題となっている。
60歳以降、給与が低下することが問題視されてきたが、定年を延長するだけでは不満・不安は解消しない。
また、障害者にも差別的待遇があり、十分に従業員の才能等を活用できていない。
これらが是正されなければ、優秀な人材を失い、業務遂行・サービスに支障をきたし社会の信頼を得ることも困難になる。

○取締役会の意見:本議案に反対いたします。

当社は、安全の確保を前提としたレジリエントな事業基盤の強化、人材育成・確保の強化および技術・技能の継承・向上が重要と考えており、設備の保全に万全を期し、安全・安定供給を全うするための設備・体制の構築に取り組んでおります。
また、中期経営計画に掲げる人材基盤の強化に向け、全世代にわたって、従業員一人ひとりが、挑戦意欲や成長意欲を持っていきいきと働くことができる環境および労働条件の整備をねらいとして、2025年度からは、社員の定年を65歳まで引き上げるとともに、「今の挑戦」をより重視する制度への見直しや、魅力的な挑戦機会を提供する仕組みを導入しております。
したがいまして、ご提案の内容を定款に定めることは適当ではないと考えます。