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    住宅カンパニー

    住宅カンパニー2017年度の業績

    ・部材価格上昇の影響を受けたものの、新築戸建て住宅の販売が堅調に推移し、売上高は前年度比2.6%増の4,977億円、営業利益は前年度比1.0%増の379億円となり、増収増益となりました。

    ・新築住宅事業は、ボリュームゾーンである一次取得者層をターゲットに発売した木質系ユニット住宅「グランツーユーV(ファイブ)」を中心に戸建て住宅の受注が堅調に推移したことにより、受注棟数は前年度を上回りました。さらに、分譲住宅の販売や土地仕入れを強化するとともに、新商品投入によりラインアップを拡充しました。

    ・リフォーム事業は、太陽光発電システムの売上が減少したものの、新外壁「エコシャンテ」やユニットバスなどの戦略商材が順調に推移しました。また、お客様のライフスタイルに合わせた複合メニューの提案を推進するとともに、営業体制の強化を図りました。

    2018年度の計画概要

    ・市場環境は、消費増税に向けて緩やかに活性化するものと想定しています。引き続き分譲住宅の拡大および土地仕入れに注力するとともに建替え層に向けた商品を拡充し、戸建て住宅の販売を強化します。さらに、部材価格の上昇や営業体制強化に伴う固定費の増加を売上増とコスト革新で補い、3期連続増収増益を目指します。

    ・新築住宅事業は、エネルギー自給自足が可能なスマートハウスを中心に訴求していくとともに、営業人員増員やモデルハウス拡充などの営業体制強化を行い、受注の増大を図ります。

    ・リフォーム事業は、間接業務の効率化など収益体質の強化に取り組み、増益を目指します。不動産を中心とするフロンティア事業は、引き続き収益の拡大を図ります。

    【TOPICS】鉄骨系3階建て住宅「デシオアーバン」を発売

     本年1月、新たに鉄骨系の狭小地向け3階建て住宅「デシオアーバン」を発売しました。
     「デシオアーバン」は、建物間口の狭い(間口6m以下)敷地への対応力を強化した商品です。
     都市部の住宅地における斜線制限などの法規制に対して、階段やエレベーターの設置をしやすくし、プラン対応力を高めました。
     鉄骨ボックスラーメン構造の耐震性能を備えつつ、狭小地対応を強化することにより、都市部や地方中核都市の3階建て市場への積極的な展開を図ります。

    セキスイハイム「デシオアーバン」
  • 環境・ライフラインカンパニー 売上高構成比 詳細はこちら 

    環境・ライフラインカンパニー

    環境・ライフラインカンパニー2017年度の業績

    ・売上高は前年度比0.5%減の2,392億円となったものの、重点拡大製品の販売が順調に推移したことや、原材料価格上昇の影響を販売価格の見直しや出荷平準化などの原価低減策でカバーし、営業利益は前年度比15.3%増の147億円となり、2期連続で最高益を更新しました。

    ・配管・インフラ分野は、構造改革の影響により売上は前年度を下回ったものの、大都市圏を中心として需要が堅調な建築市場向けの管材や管路更生資材など重点拡大製品の販売を拡大しました。なお、ASEAN地域における事業拡大を目的として、ベトナム大手パイプメーカーTien Phongグループへの資本参加を行いました。

    ・建築・住環境分野は、介護機器や機能性畳など重点拡大製品の販売が堅調に推移したものの、新築住宅・リフォーム向けのユニットバス事業が苦戦し、売上は前年度を下回りました。このような中、新雨とい「超芯LEVOL(レボル)」など、2018年度以降の成長に向けた新製品を発売しました。

    ・機能材料分野は、成形用プラスチックシートにおける航空機向けの需要が減少したものの、建築・医療・鉄道領域の採用が順調に推移しました。さらに、海外の鉄道まくらぎ向けや首都圏のインフラ案件向けの合成木材(FFU)の採用が拡大し、売上は前年度を上回りました。

    2018年度の計画概要

    ・国内における重点拡大製品の販売拡大と、海外の高付加価値製品の積極投入により、3期連続最高益更新を目指します。

    ・配管・インフラ分野は、引き続き堅調な需要が予想される大都市圏の建築市場や管路更生市場に向け、重点拡大製品の販売拡大を図ります。また、ベトナムTien Phongグループとのシナジー効果を発現させ、ASEAN地域の販売拡大を図ります。

    ・建築・住環境分野は、これまでの重点拡大製品の販売拡大に加え、前年度に発売した新製品(雨とい、ユニットバス、非住宅向け高排水システム)の採用拡大を図ります。

    ・機能材料分野は、戦略投資効果を発現させるために、需要回復が見込まれる航空機向け成形用プラスチックシートの受注を確実に獲得するとともに、その他領域の販売拡大を目指します。合成木材(FFU)につきましても、販売拡大を図ります。

    【TOPICS】当社合成木材FFU製まくらぎ合成まくらぎ初のドイツ鉄道省本認証を取得

     2017年4月、当社の合成木材FFU製まくらぎが、合成まくらぎ製品として、初めてドイツ鉄道省(EBA)の本認証を取得しました。
     合成木材「FFU」は硬質ウレタン樹脂発泡体をガラス長繊維で強化した素材で、天然木材とプラスチックの長所を併せ持ち、軽量、高強度、高耐久であるほか、高い加工性を有するのが特徴です。
     今回の認証取得を機に、ヨーロッパ諸国をはじめ、グローバルな採用活動を積極的に展開し、世界から評価される日本の鉄道並みの安全・安定輸送を世界に広げていきます。

    ドイツ高速鉄道
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    高機能プラスチックスカンパニー

    高機能プラスチックスカンパニー2017年度の業績

    ・車輌・輸送分野を中心に高機能品の拡販が順調に推移したことや、積水ポリマテックグループを連結対象としたことなどにより、売上高は前年度比8.0%増の3,861億円、営業利益は前年度比6.0%増の578億円と増収増益となり、売上高、営業利益ともに過去最高を更新しました。

    ・エレクトロニクス分野は、モバイル端末市場の急減速の影響を受けたものの、新規連結対象の効果により、売上は前年度を上回りました。

    ・車輌・輸送分野は、中国や北米地域の市況が減速したものの、高機能品を中心に販売を伸ばし、売上は前年度を大きく上回りました。

    ・住インフラ材分野は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂などの販売が堅調に推移したことや、2018年1月より「株式会社ソフランウイズ」(現:積水ソフランウイズ株式会社)を新たに連結対象としたことなどにより、売上は前年度を上回りました。

    ・ライフサイエンス分野は、検査薬事業を中心に国内外で販売が順調に推移しました。さらに、ASEAN地域における事業拡大を目指し、2018年3月にシンガポールの検査事業会社「Veredus Laboratories」の発行済み全株式を取得しました。

    2018年度の計画概要

    ・設備投資効果の本格発現やM&Aのシナジー獲得による戦略4分野の強化、海外事業や新事業・新製品販売の拡大を図り、6期連続最高益更新を目指します。

    ・エレクトロニクス分野は、基板・半導体関連や有機EL関連製品の販売を拡大するとともに、新製品投入を加速します。

    ・車輌・輸送分野は、引き続き高機能品の採用部位の拡大や中間膜メキシコ新ラインのフル活用などによりグローバルでの売上拡大を目指します。さらに、積水ポリマテック株式会社の放熱製品を中心にカーエレクトロニクス分野への展開加速を図ります。

    ・住インフラ材分野は、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂の売上拡大と「積水ソフランウィズ株式会社」とのシナジーによる耐火材料事業の展開加速を図ります。

    ・ライフサイエンス分野は、シンガポールの検査事業会社の株式取得による検査薬および検査機器のASEAN地域本格展開と医薬事業の拡大に注力することにより、売上拡大を目指します。

    【TOPICS】欧州の合わせガラス用中間膜と原料樹脂の生産能力を増強

     本年1月、欧州の合わせガラス用中間膜と原料樹脂の生産能力を高めるために、積水化学グループのSEKISUI S-LEC(オランダ)が運営する合わせガラス用中間膜の製膜工場(ルールモンド市)と原料樹脂工場(ヘレーン市)の生産ラインを増設することを決定しました。これらの生産能力増強にかかる投資額は約200億円で、新たな製膜ラインは2019年度下期、新たな樹脂ラインは2020年度上期の稼動を予定しています。
     新たな製膜ラインでは、自動車の速度などの情報をフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイ(HUD)用のくさび形中間膜を中心に生産する計画です。高機能プラスチックスカンパニーでは、今後も、高機能膜の開発と拡販を積極的に進め、中間膜事業の拡大を図ります。

    中間膜製膜工場
    (オランダ・ルールモンド市)
    中間膜原料樹脂工場
    (オランダ・ヘレーン市)