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    ドライバルク船事業

    主な事業内容

    あらゆるドライカーゴ(鉄鉱石や原料炭、穀物、木材、チップ、セメント、肥料、塩など)を運ぶ、ばら積み船や貨物特性に合わせた専用船の保有・運航。

    2017年度の概況

    • ケープサイズ市況は、上半期は下落が続いたが、夏場以降、旺盛なブラジル積鉄鉱石荷動きを背景に上昇し、堅調に推移。
    • パナマックス市況は、特に大豆・とうもろこし等の南米東岸積穀物貨や、主要貨物である石炭の荷動きも概ね好調であったため、需給が引き締まり、堅調に推移。
    • ハンディマックス船型以下はドライバルク市況の全体的な底上げを受け、概ね堅調に推移。
    • ドライバルク船事業全体では、従前に取り組んだ構造改革の効果もあり安定的に利益を確保。

    主な取組み

    • 国内・海外顧客向け中長期輸送契約を中心とした、新規契約及び延長契約の獲得。(ギニアからのボーキサイト輸送に関する5年契約の新規締結含む)
    • LNG燃料ケープサイズバルカー建造に向けた共同研究・検討の継続。
    ばら積船「DYNA CRANE」

    鉄鋼原料船「AZUL BRISA」
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    エネルギー輸送事業

    主な事業内容

    • 原油タンカー、ナフサやガソリンなどの石油精製品を運ぶプロダクトタンカー、液体化学品を運ぶケミカルタンカーなどの、油送船の保有・運航。
    • 液化天然ガスを運ぶLNG船の保有・運航、及びFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)・FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)等の海洋事業の展開。
    • 火力発電用の石炭を運ぶ石炭船の保有・運航。

    2017年度の概況

    ●油送船

    • 原油船市況は、船腹供給の増加やOPEC加盟国減産の浸透等を背景に需給が緩み、冬場の需要期にも大きな上昇が見られず、年間を通して前期の水準を下回った。
    • 石油製品船市況は、新造船竣工や荷動きの低迷により全般に需給は引き締まらず、前期に比べ低調に推移。LPG船市況は、通期では前期と概ね同水準で推移。
    • 油送船部門全体では、前期比で減益となったものの、長期契約に基づく安定利益を背景に黒字を計上。

    ●LNG船・海洋事業

    • LNG船部門においては、世界初の砕氷LNG船プロジェクト向け第1船を含む5隻が新たに竣工。既決案件の稼動に伴い安定利益が着実に増加、黒字を計上。
    • 海洋事業部門は、既存プロジェクトに加えFPSO1隻、FSRU1隻が新たに稼働し始めたこともあり、安定的に利益を確保。

    ●石炭船

    • 国内石炭火力発電向け荷動きが堅調に推移し、中長期契約船は高稼働を維持。スポット市況改善により短期契約船の採算も改善し、前期比で増益。

    主な取組み

    ●油送船

    • 国内外顧客向け新規契約締結。
    • プール運航による運航効率の改善と継続的なコスト削減。

    ●LNG船

    • 世界初の砕氷LNG船プロジェクト向け第1船が竣工。ロシア・サベッタ港で初の積荷役を実施。

    ●海洋事業

    • インドで初めての新造FSRU案件(LNG受入ターミナル建設・運営プロジェクト)に参画。
    • 世界最大のFSRU“MOL FSRU CHALLENGER”が竣工。トルコ向けFSRUプロジェクトに投入。
    FSRU「MOL FSRU CHALLENGER」

    VLCC「KIRISHIMA」
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    製品輸送事業

    うち、コンテナ船事業

    主な事業内容

    • コンテナ船の保有・運航、コンテナターミナルの運営、航空・海上フォワーディング、陸上輸送、倉庫保管及び重量物輸送などの「トータル・物流ソリューション」の提供。
    • 完成車、建設機械を運ぶ自動車専用船の保有・運航、及び陸送・ターミナル運営等総合的な自動車輸送サービスの展開。
    • 主として太平洋沿海及び瀬戸内海でのフェリーの運航による、旅客及び貨物輸送。

    2017年度の概況

    ●コンテナ船

    • 北米航路のスポット運賃市況は、荷動きが過去最高のペースで推移する中、年間を通して概ね堅調に推移。
    • 欧州航路の荷動きは大幅に回復した一方で、各社大型船の就航もあり、スポット運賃市況は安定して推移。
    • 南米東岸航路は、ブラジル経済の底打ちにより荷動きが急回復し、スポット運賃が春先から急上昇、損益改善に大きく貢献。
    • 大型船投入によるスペースの増加を活かすため、春先に精力的に年間契約貨物を確保したことから、北米・欧州航路において夏場以降に上昇したスポット運賃市況の享受は限定的。
    • コンテナ船事業全体では、大型船投入の効果等により、前期比で損失が縮小。

    ●自動車船

    • 完成車の荷動きは、北米・アジア・オセアニア向けが引き続き堅調に推移したものの、資源国向けは資源価格の低迷を背景に回復に遅れ。減船・運航効率改善を進め、前期を上回る黒字を計上。

    ●フェリー・内航RORO船

    • トラックドライバーの不足や高齢化、労務管理の強化を背景としたモーダルシフトの流れの加速により、荷動きは堅調に推移。
    • 旅客については、カジュアルクルーズをコンセプトとしたプロモーション活動が奏功し、瀬戸内海航路・南九州航路を中心に堅調に推移。
    • 燃料油高や一部フェリーのトラブルによる長期欠航等により、前期比で減益。

    主な取組み

    ●コンテナ船

    • 東西航路のアライアンスを再編。2017年4月より、5社による「ザ・アライアンス」にてサービス提供開始。
    • 2018年4月サービス開始に向け、邦船3社による定期コンテナ船統合会社「Ocean Network Express Pte. Ltd.」を設立。
    • ターミナル事業において、米国オークランドターミナルの拡張工事、2018年5月開業のベトナムラックフェンターミナルの建設等、順調に進捗。
    • ロジスティクス事業において、東南アジア、インド、北米等での商圏拡大に努めると共に、当社グループと高いシナジー効果を見込めるタンクコンテナオペレーターへの資本参加を実施。

    ●自動車船

    • 多様化する輸送需要や環境にも対応した、次世代型自動車船「FLEXIEシリーズ」の1番船が竣工。
    • 老齢船の減船、グループ会社間の本船・スペース融通等によるトレードパターンの変化に対応した運航効率の改善。

    ●フェリー・内航RORO船

    • 北海道航路における新造フェリー2隻の就航。
    • 2018年度就航予定の南九州航路新造フェリー2隻のプロモーション強化。
    • 「カジュアルクルーズ」の更なる浸透を狙い、ICTを活用した旅客マーケティングの推進。
    コンテナ船「MOL TRUTH」

    タン・カン・カイメップ
    コンテナターミナル(ベトナム)
    次世代型自動車船「BELUGA ACE」

    フェリー「さんふらわあ さっぽろ」
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    関連事業

    主な事業内容

    不動産事業、客船事業、曳船業、商社事業(燃料・舶用資材・機械販売等)、人材派遣業等。

    2017年度の概況

    • 客船事業は、にっぽん丸は好調な集客を続けたものの、台風によるクルーズ催行中止等の影響により、前期比で減益。
    • 不動産事業は、首都圏を中心に堅調な賃貸オフィスマーケットに支えられ、当社グループの不動産事業の中核であるダイビル株式会社の売上が増加したこと等により、前期比で増益。
    • その他の曳船や商社等の業績も総じて堅調に推移。
    • 関連事業セグメント全体は前期比で増益。

    主な取組み

    • 客船事業において、株式会社JTB九州(現株式会社JTB)との共同企画による「飛んでクルーズ九州~九州一周~」を催行。
      1航海で九州全7県をつなぎ、運輸・観光業界や地元自治体から高い評価を獲得。
    • 曳船事業において、LNG燃料タグボートを発注。2019年4月就航予定。
    客船「にっぽん丸」

    ダイビル本館
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    その他

    主な事業内容

    船舶管理業、金融業、造船業、情報サービス業、経理代行業、海事コンサルティング業等。

    2017年度の概況

    主として当社グループのコストセンターであるその他事業は、前期比で増益。