<株主(79名)からのご提案>

第6号議案 定款一部変更の件(2)

◆提案の内容

以下の章を新設する。

第8章
出資及び債務保証
第46条
本会社は,経営破綻リスクが高い日本原子力発電株式会社への出資及び債務保証を行わない。

◆提案の理由

当社は日本原子力発電(原電)に対し,約181億円の出資と200億円の債務保証をしている。更に原電の敦賀原発からは全く受電していないにも関わらず,毎年維持管理費を支払い続け,その額は過去7年間だけで1,500億円以上に上る。

敦賀原発1号機は廃炉となり,2号機については直下の活断層の存在に加えて,原子力規制委員会での新規制基準適合性審査で地質の生データを改ざんするという不正を行い,委員から厳しく指弾された。敦賀2号機の再稼動は絶望的である。

原電は,東海第二原発の安全対策費すら自力で調達できず,他の電力会社に3,500億円の支援を要請した。当社も昨年支援を決定したが,この判断は誤りである。

老朽炉でもある東海第二原発は,再稼動に必要な地元住民や周辺自治体の同意を得られる見込みがない。

発電できない原電の経営破綻は時間の問題である。当社の損失を避けるために,契約を見直し,出資・債務保証をやめるべきである。

○取締役会の意見

エネルギー資源の乏しいわが国において,化石燃料価格の変動や地球温暖化という課題に対処しつつ,将来にわたり安定的にエネルギーを確保していくためには,安全の確保と地域の信頼を最優先に,原子力を引き続き重要な電源として活用することが不可欠であると考えております。

日本原子力発電株式会社の敦賀発電所1号機および2号機については,自社電源と同等の扱いをしていることなどから,同社に対し必要な出資および債務保証を実施しております。

したがいまして,取締役会は本議案に反対いたします。

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